インターネットポルノが無気力、集中力低下、うつ、ED…原因かも‼︎
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2021年3月31日(水)に『インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学』(ゲーリー・ウィルソン著、 山形浩生訳)が発売されました。
こちらは、インターネットポルノ視聴が脳と体に及ぼす影響を解き明かした一冊で、とても興味深い内容となっています。
今回、なぜこれを動画で紹介しようかと思ったのかと言うと、無気力、集中力低下、うつ、ED(勃起不全)でお悩みの男性患者さんに対応する時って、
ストレスを感じることが続いてるか?
疲労困憊になってないか?
悩み事はあるか?
といったことを尋ねるわけですが、この質問の中に『インターネットポルノを見過ぎてませんか?』と言うことを含めないと原因が突き止められないんだな!と気づいて個人的に衝撃を受けたんですね。
なので、自分の治療院に通ってくれる患者さんに教えたい話ということでnoteでもご紹介します。
今回の内容は主に男性向けとなるかと思いますが、本書にはインターネットポルノの見過ぎて起きてしまう悪影響が、本人だけでなくパートナーとの関係性にも及んでしまうことが書かれていたので、若い息子さんがいるお母さん、「最近彼氏や夫の調子が良くないな」と感じているパートナーのお役立つ情報となっています。
心身の健康度をあげたい方だけでなくて、身近な人間関係を良くしていきたい人は、ぜひ最後まで記事を見てください。
このnoteでは、東洋医学や心身の健康情報をベースとして、私のサロンに通う患者さんにこれは教えたいなと感じた話や、実際に役に立った話を発信してますので、興味がある方はぜひフォローをお願いします。
昔のポルノの消費の仕方とその変化
以前は、ポルノは『雑誌』が主流でした(いわゆる、エロ本ですよね)。
コンテンツを消費してしまうと作品の目新しさと興奮はすぐに低下してしまうので、身近なセクシーな女性を妄想対象にしたり、ほかのネタを手に入れるべく、書店で買うという恥ずかしい努力をしなければならなかった。
私も、コンビニエンスストアでそういう雑誌を買ってる男性サラリーマンを見かけることがありましたけど、そんなドキドキの青春時代を過ごされた視聴者さんもいるのではないでしょうか。
この雑誌というスタイルの次に、レンタルビデオが登場しました。
でも雑誌と同じで、同じビデオを繰り返し見ても飽きてしまうから、またレンタルビデオ屋に行くしかないし、レジで恥ずかしい思いをすることもあるんけですね。
そのすべてが変わったのは、本書によると2006年の高速インターネット登場ということで、技術進歩で大量の情報が掲載された動画サイトを簡単に閲覧できるようになったんですね。
サイトで、閲覧者は目新しいクリップを求めて次々にクリックするようにな「ます。
その目新しさのおかげで、最初はものすごく興奮しますが、この好奇心や興奮は決して続かないから満足することがないんです。
脳の原始的な部分では何が起きているか?
ポルノを消費するときに生まれるドキドキ感や興奮に影響しているのが『ドーパミン』です。
ドーパミンの分泌は新しいもので急増します。
インターネットポルノはワンクリックで新しい相手、見慣れない場面、いろんあ性的な嗜好、ととにかく新しいものを目にすることができます。
タブをいくつも開き、何時間もクリックし続けると、大昔、狩猟採集民だったご先祖が生涯かかっても体験できなかったほどの新しい性的なパートナーを次から次に、とっかえひっかえできるんですね。
もちろん現実はね、どの女性とも一切触れあえていなくて、ただ画面の前で過ごしてるだけにしかすぎないのですが、脳内は新しい視覚刺激で興奮してるんですね。
これを続けているとどうなるか?というと
①かつて見ていたジャンルのポルノは飽きて、興奮しなくなる。
②これまでの自分では考えられないようなフェティッシュ(異常性欲)が生じる
③本当のパートナーよりポルノのほうに興奮するようになる。
こんな風に変化していきます。
この変化が、インターネットポルノを消費する視聴者をじわじわと蝕んでいきます。
ポルノ鑑賞が影響するさまざまな症状
冒頭でもインターネットポルノが、無気力、集中力の低下、うつ、EDを引き起こすという話をしましたが、他にもまだまだあります。
ポルノ鑑賞は精神疾患、偏執狂的思考、ストレス、心身症、記憶の妨害、実行機能の低下、学校の成績下落と関係していると研究者は報告しています。
また、うつとEDは併発することがありますが、そもそも両者の因果関係がどうなっているのか?とうと、EDがうつを引き起こすのであって、その逆ではないそうです。
インターネットポルノを閲覧した本人にはこれだけたくさんの影響がありますが、その影響は本人だけにとどまりません。
パートナーへの影響
2007年の研究によると、無数のセクシーな女性画像を見ただけで、男性は現実世界でのパートナーの価値を低く感じるようになります。
なんと、性的な魅力の面で低く評価するだけでなく、温かみや知性の面でも低く見積もってしまうんですね!
またポルノを消費した後だと、男女どちらも親密なパートナーに対する満足低下を報告する ー相手の愛情、外見、性的好奇心、パフォーマンスなどについて。
つまり、インターネットポルノは親密な人間関係にも悪影響を及ぼしてしまうんですね。
これらの問題を解決するには、ポルノ断ちをするしかありません。
そのために心得ておく具体的な対策法をこれから5つをあげるので、ぜひ最後で見てください。
ポルノを断つために大切なこと5つ
①ポルノは完全に断つ
アルコール中毒者が回復するために、減酒ではなく断酒をしなければ、またアルコールを摂取するように戻ってしまうのと同じようき、性的な画像であれば微エロと言われるようなソフトな内容でも、断たなければまたポルノ中毒に戻ってくる。
②ポルノのデータ、履歴は全部削除。
バックアップはゴミ箱へ。ブックマークも履歴も削除しましょう。
③机をスタンディングデスクにする
本書によると、効果的だったそうです。
これはなぜかというと、椅子に座ってると楽でインターネットをダラダラ続けてしまうが、スタンディングデスクにすれば仕事で使うときしかパソコンを使わない、というようやるべきことのために限定的に使うようになった。
これはスマートフォンの利用も同様に使う時間など限定する仕組み作りをしたいですね。
④ポルノブロックソフトを利用する
ネットサーフィンで、性的な広告やサイトが表示されないように設定しましょう。
⑤運動する
運動することで、ドーパミン濃度を上げるし、定期的な運動はドーパミンや関連調整機構の持続的な増加につながる。
インターネットポルノ以外のドーパミンが分泌する方法を確保しましょう。
最後に
いかがでしたか?
アルコールやドラッグに比べ、 語られる機会が極めて少ない「ポルノ中毒」の実態・仕組み・克服方法を紹介する内容となっていますので、こちらの本も興味がある方はぜひ読んでください。
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