パン焼きへの道〜長い長い助走編
2月
例年にないほどの大雪に見舞われ、私も例年にないほどの仕事量に忙殺されていた頃。
ストレスがMAXに達した時、珍しくこんな思いが頭をよぎりました。
「あああーーー!むっちり白くて柔らかいものに触れたい!撫で回したい!こねくり回したい!」
人は心がささくれ立つと柔らかいものを求めるようです。
そんな時にnoteを開くとパン作りを楽しむ人々の投稿が飛び込んできました。
むっちり白くて柔らかそうな生地をこねこね…なんて魅力的な作業なんだ!
そうだ、パンを焼こう。
3月
とはいえ翌月下旬に引っ越しを控えていた我が家。
当時は断捨離真っ最中でこれ以上は荷物を増やせない!
=パン焼きに必要な道具を買い足せない!
引っ越しまでは泣く泣く、研究期間と称して近所の美味しいパン屋さんを巡ることにしました。
4月
インスタで知った「ベーカリー栞」というお店が気になっていました。
連日、大人気だそうで私が訪れた日も開店前から長蛇の列。
行列にトライするも、私の数人前で売り切れが判明…。ぐぬぬ
あまりにも悔しかったので、その足でベーカリーカフェ「パン・オ・トラディショネル」へ。
ランチのパン食べ放題メニューを一人、黙々と喰らう。
待ってろ「ベーカリー栞」!待ってろパン焼き!
5月初め
無事、引っ越しが完了しさてパン焼き!とはいけないもどかしさ。
荷解きと仕事の忙しさがほんのり増して、パン研究期間は延長です。
ドライブ先で出会った「ぱん屋 やまなか」のハードパンに惚れ惚れしたり、
(数日経っても中のしっとり感が続いていました…!)
そして念願叶って「ベーカリー栞」のパンも味わうことができました。
(予約販売制度を利用してゲット)
長い間、恋焦がれていたお味は「パンて穀物から生まれているんだ」を再確認するような小麦の味わいがぎゅっと詰まっていました。
特に、クロワッサンは砂糖やバターの甘さに頼らないぎゅむっとした圧倒的小麦感が押し寄せて、ずっと噛み締めていました。
私はこんな滋味深いパンを焼けるのだろうか?