連載47 『赤毛のアン』 はらまさかず
娘が生まれてからずっと、寝る前に読み聞かせをしてきた。幼いころは頬を寄せ合い、一緒に絵を見ながら絵本を読んだ。少し大きくなってからは、少し離れて読んだ。小学校の高学年になって、そろそろ読み聞かせも終わりかと思ったが、楽しそうに聞いているので続けた。このころから絵本よりも、児童文学を読むようになった。私の、この掛け替えのない時間がいつ終わっても悔いのないように、娘との時間を味わうように読んだ。
うれしいことに、夜ごとの読み聞かせは今も続いている。娘が中学生になってからは、新