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エッセイ

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はらまさかず(原正和)のエッセイです。疲れたな、休みたいなと思った時に読んだら、心がふっと軽くなるようなエッセイを書いていきます。
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記事一覧

童話で社会を考える

いろいろな社会問題を告発する難しい論述がある。それを新聞などがわかりやすく説明してくれる…

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くじらのぷうぷう のこと

『くじらのぷうぷう』(はらまさかず・文、山本久美子・絵、イマジネイション・プラス)が8月…

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2023年 7月のことば

信用金庫の冊子『楽しいわが家』2023年7月号、表紙のことばです。 全国の信金さんで。無料で…

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どうして お話を書くか

どうして お話を書くか。 それが一番伝わると思うから。 民話とかグリムとかも、そういうもの…

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小さな不公平を探さない

梅雨の明けた蒸し暑い夜、 妻も娘も明日は早いからと寝てしまった。 真夜中、ひとり、与謝蕪村…

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「くまの子ウーフとお父さん」 はらまさかず

 僕には、もうすぐ4才になる娘がいます。僕が朝、会社に行こうとすると、いつも「また行くの…

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連載47 『赤毛のアン』 はらまさかず

 娘が生まれてからずっと、寝る前に読み聞かせをしてきた。幼いころは頬を寄せ合い、一緒に絵を見ながら絵本を読んだ。少し大きくなってからは、少し離れて読んだ。小学校の高学年になって、そろそろ読み聞かせも終わりかと思ったが、楽しそうに聞いているので続けた。このころから絵本よりも、児童文学を読むようになった。私の、この掛け替えのない時間がいつ終わっても悔いのないように、娘との時間を味わうように読んだ。  うれしいことに、夜ごとの読み聞かせは今も続いている。娘が中学生になってからは、新

「歌を歌ったわけ」 はらまさかず

 夜、仕事を終え、電車に乗って家に帰る。  そろそろ寒くなってきた。  駅からの帰り道、後…

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「人はみんな幸せ」 はらまさかず

 75才の父が会社を退職した。今年の4月末で辞めたらしい。11月になって母がようやく教えてく…

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「ほしがき」 はらまさかず

「ほしがき」 また、母から干し柿が届いた。 いらないって、言ってるのに。 なんでわざわざ送…

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「たくさんもらったら おすそわけ すこしだけでも おすそわけ」 はらまさかず

 学生の頃、母から干し柿だの、ぎんなんだの、いつも食べきれないほどの食材が送られてきた。…

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