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唯一無二が簡単に~「2040年の新世界」ホッド・リプソン/メルバ・カーマン

スカイツリーやエッフェル塔の形をしたクッキーを作ったり、
高級外車のレアな部品を国内で簡単に修理したり、
心臓の弁といった高度医療に貢献したり、と
いままで難しかったことが簡単にできる未来~。

ドラえもんのポケットから飛び出したような道具が
20年後の世界には普及している、という内容です。

3Dプリンターが普及した未来を描いた本で
ワクワクと、驚きと、未来が来るのが楽しみになる、
感動がいっぱい詰まっています。

でも、3Dプリンターって、そもそも、そんなにすごいの?
普及したからといって、日々の暮らしには関係ないんじゃないの?
うちの家にはいらないよ、
一家に一台レベルで普及しないよ、
そう思われるかもしれません。

著作権や知的財産権をどう、保護するのか、という
重い課題もあります。
やったもん勝ち、なところがあり、オリジナルを作ったひとが
どれだけ評価されるのか疑問が残ります。

本では、美しい、様々な、未来予想図が描かれています。
ただ、個人的には、
夢の道具、という言葉のイメージが先行しているように感じます。

3Dプリンターは、新しいものを生み出す一面もありますが、
主には、いままでにあるもの、既存のものをコピーする、
つまり、再び作り出す、という作業が多くなると想像します。

もちろん、外車の部品をまねる、
心臓の弁をまねる、では
それができるだけで価値がある、という一面もあります。

ただ、スカイツリーをまねるだけでは、あまり価値が高まらないですよね。
プラモデルでも、できるほどですから。

なので、スカイツリーをまねたお菓子を作る、といった、
いままでにないものを作る、という場合に、
その意義が強まるのだと思います。
つまり、作るものにどんな意味付けをするのか、付加価値をつけるのか、という点です。
単にコピーするのではなく、プラスアルファをすることで、
簡単に、オリジナルができる、
唯一無二ができる、ということが、3Dプリンターの強みではないかと感じます。
「まねる」ことから、独創性を生み出すことです。

そう考えると、未来が来るのが楽しみです。ワクワクします。何を何を作るかが、腕の見せ所だからです。
自分でも、新しいオリジナルなものが作れるのでは、と、期待感が増していきます。

何を作ろうか、、、いまから想像が膨らみます。


#3月4日  通勤電車内で読了  fuka8yoiさん、ありがとうございます。
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腹八分:(試行→成長→充実)
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