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入院したらどうなる? そもそも治るの?~「失踪日記2 アル中病棟」

「アルコール中毒(アル中)」患者が入院したら、どうなるのか、
体験談をもとに描かれた内容で、具体的で非常にわかりやすく、
知人らがもし入院した時のイメージがわきます。

また、入院したらどうなるのかわかることで、
「入院しないようにするにはどうすればいいか」と
自制心を働かせてくれる内容です。

「アル中って、本人の意思の問題じゃないの」、
「特定の一部の人がなるもので、普通の人たちは関係ないんじゃないの」、
と思われる方も多いと思います。
仕事終わりに「お疲れ」って一杯飲んだりするのは普通でなんの問題ないと思いますよね。

でも、なんとなく仕事終わりで飲むようになる状態は、依存状態であり
「回復はしても、完治はしない、不治の病」と知り、
その根深さ、深刻さを知りました。

依存者が家族にいると、家族がどんなことになるのか
(いろんなタイプが現れること)、
でも患者にとっては、患者自身がボロボロになって自分で気づくまで
ほっておくことがいいこと、
でないと家族も崩壊すること、
断酒することでの症状として、うつや、幻覚が現れることがあること、と
具体的な内容がまんがで描かれていて理解が深まります。

もし酒で何らかの失敗をしたり、飲みすぎていたり、
飲む頻度が高い場合は、依存症の疑いがあると認めること、
弱さを受け入れること、
そして、対応には時間がかかることを理解する、
そんな一連の対応策を知ることができます。

印象的だったのは、
「心の空洞を、酒とは別のもので埋めること」。

一日の時間、こころの充足感を、酒以外のもので埋める。
趣味でもいい、知り合いとの時間でもいい、
ともかくやってみる、ということが理解できます。

自分のまわりにもし、当てはまりそうなひとがいれば
一緒に考えるきっかけになる一冊と思います。

2021年2月14日 





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腹八分:(試行→成長→充実)
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