子育て世代に知ってほしい4つのコツ/常に子どもの気持ちを確認する
親というものは、ほとんどの方が、
子どもより人生経験も長いし、
子どもよりも全ての事において正しいと思っています。
子どもに「○○しなさい」というように、
一方的に親の言うことを聞かせる対応をしていますよね。
ましてや、赤ちゃんともなると、
ほとんど子どもの気持ちを確認することなどありませんよね。
どういうことかというと、
たとえば赤ちゃんのオムツを替えるとき、
赤ちゃんに「オムツを替えていい?」って聞いていますか?
赤ちゃんはまだ話せないから、
聞いていない人がほとんどだと思います。
それでは、
認知症になったお年寄りのオムツを替えるときに、
言葉がわからないからと
勝手にいきなり脱がせて替えますか?
わからないと思っていても
「いまからオムツを替えますよ」って、やはり一言声かけますよね。
人間としての尊厳の問題です。
生まれたばかりの赤ちゃんだって、
一人の人間として意思を尊重されなくてはいけません。
赤ちゃんは、言葉もわからないしと思っていても、
以前話したように、
表情や雰囲気からシッカリと分かっているというか、
親の行動は理解しています。
非言語コミュニケーション
返事はしないですが「○○していい?」と
聞いてから行動をする。
このように気持ちを聞くということは、
子どもを人として大切にするということです。
そのように育てられた子は、
周りの人にも同じようにできるようになります。
思いやりや相手を大切にする心が育ち、
「協同性」
「社会生活との関わり」
「言葉による伝え合い」が
上手に築ける子になっていきます。
子どもが少し大きくなってくると、色々とやらかしてきます。
壁にクレヨンで何か描いたらどうしますか?
ほとんどの方が
「何やってんの!壁に描いたらダメでしょう!」と、
言ってしまいますよね。
そんなときは、気持ちをくみ取ってあげましょう。
「お絵描き楽しいよね。でも、壁に直接描いてしまうと、消すのが大変だから、壁に紙を貼ってあげるね。ここにだったら描いてもいいよ?」と聞く。
制限はあるんだということを教えるのです。
気持ちを理解していることが伝われば、
子どもはそのことに満足して話を聞いてくれます。
一方的だと、話を聞いてくれません。
これは、大人でも一緒ですよね。
上司からダメと一方的に言われると、
ちょっとムカッとしますよね。
しかし、ダメだけど○○という方法もあるというように、
代替え案を提案されたら、なんとなく納得できますよね。
そもそも日本の子どもたちは、
家では小さいときから
「ハンカチ持った」「忘れ物ない」
「片付けなさい」「勉強しなさい」
「早く寝なさい」と一から十まで言われ、
小学校から大学まで
「先生の話を静かに聞きなさい」と言われています。
このように一方的な発言を教育されているのに、
社会に出て、急に「自分の考えを言いなさい」と言われても、
とうてい無理な話なのです。
赤ちゃんの時から、
「自立心」を持って行動する練習をさせてあげることを
頭の片隅に置いておくことは大切なことです。
子どもの脳は大人の何十倍もの速さで成長しています。
いつかは理解して、自分からやめる日がきます。
当たり前なのですが、
何度言ってもテーブルの上にのぼってしまう子も、
中学生になったら上りません。
「のぼってみて」と頼んでもやらないはずです。
子どもは必ず自然に成長します。
ただし、何度も言いますが、
脳は3歳までに80%出来上がります。
この時期に、思いやりや相手を大切にする心を育てておけば、
「自立心」も自然と出来てきます。
子どもを幸せにするのなんてとても簡単なことですよ。
親が笑顔ならそれだけで子どもは幸せなのです。
自分が親を幸せにしたと思って自信たっぷりに育っていくのです