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餃子が私にとってスペシャルメニューだったというお話

無性に餃子が食べたくなる日が私にはある。

それは疲れがたまってきたとき、私の内側で突如として湧き上がる。

しかし、ちょっとだけ疲れから回復してきたタイミングで、この「餃子熱」は訪れるのが面白い。

我が家は夫が料理上手な「主夫」なため、私は気が向いた時しか料理はしない。

いや正直に言うと、料理をしようなんて気に滅多にならない。

でも、餃子だけは別格。自分で作る。

そもそも、料理上手な夫が餃子だけは作ってくれないのが原因。

作らない理由は、「皮で具材を包む行程がめんどくさすぎる」とのこと。

わかる。わかるよ。しかし、食べたくなりませんか?

そんな私に、夫は「う〜ん」と共感できない様子。

どうやら私の方が夫より餃子熱が高いため、私はせっせと餃子を作るはめになる。

1回に包む餃子は100個と決め、黙々と作業を進める。

そして、最後に夫に頼み込むのだ。

どうか、この餃子達を美味しく焼いてください!

夫は学生時代にラーメン屋でバイトをしていたため、餃子を美味しく焼くスキルがある。

そんな夫は、私の包んだ餃子を見事に焼き上げる。

外側はパリッと香ばしく、中はジューシー。

今日、私は餃子を100個作り、夫に見事に焼き上げてもらい、ビールを飲みながら美味しくいただいた。

しかし、本当に久しぶりに料理をした。

そして、前回料理した日も、私は餃子を作ったことを思い出した。(いや、正確には餃子を包むまでしかしていないけど・・・。)

きっと我が家の子友達も、お母さんが作ってくれた料理と言えば「餃子」と答えるだろう。

「餃子にすごくいい思い出があるの?」と夫に聞かれたが、そんな特別な思い出はない。

ただ、大好きなんです。

にんにくたっぷりの餃子をお腹いっぱい食べてしまったことを、少しヤバイと感じる日曜日の夜。

でも、明日が来るとは限らないから、後悔なんてしてられない。

餃子とは、疲れた自分を身も心も元気にしてくれる、私にとってスペシャルメニューなのだ。

次に私が料理をする日も、きっとこの餃子熱に突き動かされた時だろう。












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