自分に優しくするにはー自分のメモのシェア
「自分に優しく接していくこと」は鬱病の回復期だけでなく、どの段階でも非常に重要だ。
しかし、実際にそれを実践することがとても難しいと感じる時期があるのも自然なことである。
特に、病気の症状が強い時期や、自己否定の感情が強くなっている時には、「自分に優しくする」ということ自体がかえって苦しく感じることもありえる。
もし「自分に優しく接すること」が難しいと感じる場合のいくつかの方法やアプローチを考えてみた。
1. 「優しく接する」ことのハードルを下げる
「自分に優しくする」と聞くと、何か特別なことをしなければいけない、あるいは大きな自己肯定感を持たなければならないように思ってしまうかもしれない。しかし、実際にはもっと小さなことで構わないとおもう。
たとえば、「今日は無理をしない」「休むことを許す」「何か一つだけ自分の好きなことをやってみる」といった、小さな優しさから始めてみよう。
自分に優しく接することの基準を「高い理想」ではなく、手の届く「日常の小さな行動」にすることで、徐々にその感覚が身についていくと思う。
2. 自分を責めることに気づくトレーニングをする
まず、優しく接するためには、自分が自分にどれほど厳しい言葉をかけているのか、意識することが第一歩です。自分を責める言葉や思考が無意識に浮かんでくることが多いですが、その時には、最初は気づくだけでも十分。
3. 第三者の視点を借りる
自分自身に優しくすることがどうしても難しい場合、他者からの優しさを受け取ることが大きな助けになる。
これは、家族や友人、もしくはカウンセラーや医療従事者など、信頼できる人たちに話を聞いてもらうことや、サポートを受けること。
自分自身を責める時期には、他者の視点を借りて「本当は自分もこれくらいで十分頑張っている」と感じることができるかもしれない。
他者に優しくされることで、自分も自分に優しくする道筋が見えることがある。
4. 小さな「できたこと」を見つける
「優しくする」ということの一つの方法として、自分がその日できた小さなことを認める練習も効果的である。
たとえば、「今日は少し歩けた」「気持ちが落ち着く瞬間があった」「いつもより少し食事がとれた」など、どんなに些細なことでもいいので、その日できたことを肯定してあげる。これが、自己否定を少しずつ減らすことに繋がっていく。「何もできなかった」と思い込む前に、小さなできごとを見つける習慣が、優しさへの一歩になる。
5. 習慣としての「自分を大事にする」行動をつくる
具体的に「自分に優しくする」という行動を習慣にしてみるのも良いかも。
たとえば、毎日決まった時間にリラックスできる時間を作る、短い瞑想をする、好きな音楽を聴くなど、小さな「自分を大事にする行動」を少しずつ日常に取り入れてみる。
この習慣が、自分への優しさを徐々に育てる土台となるかも。
6. 医療や心理的支援を受ける
自分に優しくすることがどうしても難しい場合、それは症状の一部として捉えることができると思う。
うつ病や不安障害が強い時期には、自己否定感が強くなるのは一般的ですので、こうした時期には無理に「優しくしなければ」と思い詰めず、医療や心理的支援を借りることが大切。
時にはカウンセリングや心理療法を通じて、自分を責めない考え方を訓練したり、投薬治療で心のバランスを整えたりすることも重要。
7. 「今は優しくできなくてもいい」と許す
「自分に優しくできない」という状態自体を否定するのではなく、「今はそれすらも難しい時期なんだ」と受け入れてあげることも、長い目で見れば優しさの一部です。誰でも、心の余裕がない時期がありますし、そんな時に自分に優しくできないのも当然です。今の状況を無理に変えようとせず、「そういう時もある」と認めることが、最初の優しさの一歩になるかも。
「自分に優しくすることが難しい」という気持ちを持つのは、ごく自然なことだと思う。
だから、その時はまず焦らず、ゆっくりと自分に向き合うことが大切。
時には助けを借り、時には小さなことから始めて、自分をいたわる習慣を少しずつ築いていけば良い!
何よりも大事なのは、無理をせず、自分を責めないこと。肝に銘じておこう。