和菓子のアン 坂木司
和菓子通の方には、物足りないかも知りません。
美味しいものを想像するのが好きな方。
和菓子のことを知りたいなという方。
謎解きが好きな方。
デパ地下が好きな方。
などにおすすめの小説です。
私は、和菓子をいただくのも好きですが、どんな見た目なんだろう。どんなお味なんだろう。どんな風に口の中で崩れるんだろう。などと想像するのが好きです。
謎解きも好きです。
バックヤードも好きです。
そして素敵な女性で男前な椿店長も好きだし、イケメンで乙女な立花くんも好き。登場回数少なめだけど、元ヤン女子大生バイトの桜井さんも好き。
ちなみに主人公は別にいます。
主人公が早番中心なので、遅番の桜井さんの出番はあまりありません。
椿店長、立花くん、桜井さんそれぞれが主人公のスピンオフ小説書いてほしいな。
和菓子の世界は、見立てや言葉遊びに満ちているのです。
「これはそのまま、ミステリになるなあ」
暗号のような菓子名や、基礎知識がないと来歴すらわからない菓子。私はあっという間に、和菓子の世界に引き込まれていきました。 (あとがきより)
おはぎが、お萩とぼた餅は知っていたけれど、別名が7つもあるそうです。
和菓子の世界の言葉遊びだけでなく、デパートの符牒や料理人の世界の用語なども出てきます。
そして最後に、このページを読んでくださっているあなた。よかったら今度、団子でも一緒に食べませんか。 (あとがきより)
坂木司先生、ぜひぜひ!
団子でも大福でも、鹿の子でもご一緒させてください。
『和菓子のアン』2010 坂木 司
『アンと青春』 2016 坂木 司
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