自己評価の評価基準を再設定するなら
中1息子の三者面談で手渡された一枚の紙に、唖然としつつも笑いがこぼれてしまったのが自己評価シート。ツッコミどころ満載で、色々想像力が掻き立てられました。同時に改めて「これが社会人になっても自己評価ができないのかも」との思いが。せっかくの機会この自己評価シートで感じたことを綴ってまいります。
自己評価シートの落とし穴
皆さんはこの自己評価シートをみて何をお感じになられましたか?思わず吹き出しますよね。
これだけを見ると、
「ちゃんと書けてませんね。うちの子は、ほんと何考えてるんだか。先生ほんとすみません」ともしかしたら、思わず謝ってしまうかもやしれません。でも、ほんとにそうでしょうか?ここがまさに落とし穴です。
そもそもこの自己評価シートの目的、つまり何のために、何を得るために、未来の何に繋がるために書かせたのか?それを与える側の先生と受け取った生徒が共有できていたのか。
また、その◯△✕の基準となるものが何か、何が達成できれば◯なのか、△になるのか判断基準となるものさしは共通のものを使っていたか。ということです。
そもそも自己評価は視点により、また主観によるので、判断基準がバラツキやすいものです。その大前提があるからこそ、評価する人のバラツキをできるだけ抑えるために、評価項目が求めているもの、そして評価基準を見える化することがポイントになります。学校という集団生活の場でのある一定ルールに則るならば、それに沿った評価基準を明確にする必要があります。その上でこども達自身がこの基準でみると自分の行動をどう評価するか、という視点で自己チェックができるのです。
我が子の評価理由を見る限りだと
制服を着ている「○」理由:はいている
下校の様子「○」理由:ちゃんと家に帰っている
日直「○」理由:ちゃんとやっている
...その評価の理由からも何が知りたいのか?迷子になってしまいますよね。
私が感じたことは
漢字が書けてない(or使えてない)
実際の行動そのものについては事実が書かれている
とりあえず記入はしてみた
というものです。つまり、ここで私は息子を責めることも、先生に対して申し訳ないという気持ちになることもないと思ったわけですよ。これが今の教育の現状かな〜、まあ、思春期男子こんなもんかな〜くらいで:笑
自己評価シートの目的と評価基準を設定するなら
改めて、学校教育の中でもなかなか自己評価や自己分析が定着しておらず、社会人になって苦労するケースが多いのかな、と
せっかくなので、この機会から学びを得るとするならば
今回のシチュエーションはというと、あと2ヶ月で中学2年になる三者面談。この中学校生活初めの1年を振り返り現状を把握し、夢や将来へ向かうための目標設定をする動機づけのための面談であってほしいな、と。
自己評価シートは、そのために本人の現状・現在地を知る手がかりとして、単にテストの結果だけではない、日頃の授業以外の取組も含めて自己評価=自己点検をしようというものと設定してみる。
夢や将来に向けた目標設定・動機づけをするために現状を把握(自己点検)する、そのための自己評価シートとするならば、評価項目はいじらぬままでどんな評価基準にするのか。
各項目に対して、何をもって○、△、✕とするか。そもそも「✕」というのは個人的に使いたくないので3段階、もしくは5段階へ変えてみる。
その上で、例えば「日直」ならば
日直=クラスがワクワクして1日を過ごせるためのサポート役と定義して
具体的な行動=前後の号令をかける、黒板消し、授業前の先生のサポート
5:日直でやるべきこと+クラス全員(8割以上)がワクワクして過ごせた。
4:日直でやるべきこと+クラスの半分がワクワクするきっかけをつくった。
3:日直でやるべきことをすべてやった。
2:日直でやるべきことを言われてからやった。
1:日直でできなかったこともあった。
とこんな感じでどうでしょう。日直の自己評価もワクワクしませんか?
評価の理由に、何ができてできてなかったのか、ということの自己点検ができ言語化を意識づけするだけでも行動に変化が起きるはずです。
通知表や評価表の数値や評価だけでこどもを判断せず、その視点がどうか、落とし穴がないのかを見極める目は備えていたいですね!
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