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二十四節気の【大寒】に入ります。

「大寒」とは、寒中最後の二週間で、文字通り一年でもっとも寒い時期です。節分の翌日が寒明けで「立春(2月4日)」となります。

冬の六つある節気を三分割して、初冬〔立冬(11月7日).小雪(11月22日)〕/ 仲冬〔大雪(12月7日).冬至(12月22日)〕/ 晩冬〔小寒(1月6日).【大寒】(1月20日)〕とします。

大寒や
鯉も動かず
水蒼(あお)し

鯉は寒さの厳しい時期は、水底深くもぐっています。これを寒鯉といいます。身が引き締まりとても美味です。

Daikan 大寒 Greater Cold ; Coldest days ; Peak Cold
The coldest period of winter sets in. 〔period:期間 set in:始まる〕
January 20-February 3

このころに汲まれた「寒の水」は柔らかな味で、雑菌も少なく腐りにくいといわれます。作られた味噌や醤油、酒は「寒仕込み」と呼ばれ珍重されました。「寒の水」で漉いた和紙は、張りのあるよい紙になります。

大寒の終りが「節分(2月3日)」です。旧暦の時代は立春が新年で、節分に年越しの行事が行われました。そのひとつが「豆まき」で、本来は鬼を追い出し、邪気を払う儀式でした。「追儺(ついな)」、「鬼遣(おにやら)い」などともいいます。

「柊(ひいらぎ)」の枝に「鰯(いわし)」の頭をさしたものを、入り口に置く風習があります。鬼が家に入ってこないようにするためです。

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七十二候【款冬華】に入ります。
「ふきのとうはなさく」と読みます。蕗の薹(ふきのとう)が厳しい寒さのなか、そっと蕾(つぼみ)を出すころ。「款冬(かんとう)」は「蕗(ふき)」のことです。

Fuki no hana saku 款冬華 Butterburs bud. 〔Bbutterbur 蕗 bud芽が出る〕
January 20-24

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寒牡丹
 ただ一輪の
  咲ひてゐる
植物園に
 足音の絶え

数年前に見かけました。説明文に〔ボタン「カナリーイエロー」ルチア系交雑種〕とありました。日本の寒牡丹とはちがい、西洋種のようです。

琵琶湖のほとりの草庵にて
時を生きる旅人
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