春耕や 雨をふくみし 土黒く
春の畑仕事のはじめは、土を耕すことです。いよいよその季節になりました。
写真は、書斎から見える信楽狸です。この庭の石の上に鎮座して、もう三十年以上になります。淡雪が降ってきました。
春の雪 信楽狸の 目を隠す
腹鼓打てば 雲散霧消
二十四節気の【雨水(うすい) 】に入ります。
立春になって初めて雨が降ることをいいます。雪が春の雨に変わり、本格的に雪どけがはじまる時季です。北国や山間部の川や池に張っていた氷もしだいにとけていきます。
「農事暦」で「雨水」は「農耕に向けて準備する期間」となっています。大地がしっとりとうるおってくるころです。「啓蟄」前日の3月4日まで。
Usui 雨水 Rain Water;
“ It becomes warmer. Snow and ice starts melting and
snow becomes rain.” 〔warm;暖かい melt; とける〕
February 19-March 4
春の節気を三つに分けます。
初春:立春(2月4日).雨水(うすい 2月19日)
仲春:啓蟄(けいちつ 3月5日).春分(3月21日)
晩春:清明(せいめい 4月5日).穀雨(こくう 4月20日)
きょうから初春の後半に入りました。
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七十二候の【土脉潤起】に入ります。
「つちがうるおいおこる」と読みます。七十二候の4番目で、二十四節気「雨水」の初候です。2月23日まで。
「脉(しょう)」は「脈」の略字で、「土脈」は大地の意味です。
大地の生命が目覚め、脈打ち、息づきはじめます。
土脉潤起 Tsuchi no shō uruoi okoru
“Rain moistens the soil.” 〔moisten;湿らす〕
February 19-23
「土の春」「土恋し」「土現る」「土匂う」は春の季語です。
畑を耕し、そろそろ馬鈴薯(ジャガイモ)を植える準備をしよう。
あなたが幸せでありますように
琵琶湖のほとりの草庵にて
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