けさの秋肌のうぶ毛の風さやか
二十四節気の【立秋(りっしゅう)】に入ります。
きょうから暦の上では秋です。一年でいちばん暑い時季ですが、暑さの峠となります。江戸時代の「暦便覧」に、「初めて秋の気立つがゆえなればなり」とあります。8月22日まで。
立秋というと、いつも思い出す歌があります。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行
古今和歌集の秋の部の巻頭に置かれています。きょうから秋かと思うと、その気配はいたるとことに感じられます。
立秋 Risshuu「Autumn Eqinox」「Start of Autumn」
「Beginning of autumn」 August 7-22
“The autumn season begins.”
“Touch of the coming of autumn is in the air.”
“Times when we feel the sign of fall.”
〔autumn eqinox:秋分 touch;ふれる sign of fall;秋の気配〕
秋の語源は「黄熟(あかり)]をつづめたもので、稲が熟(あか)らむからという説が一般的です。ほかにも諸説があります。
食べものが飽きるほどあるから。空が明らかだから。草木の空間(あきま)が多くなるから。草木が紅く染まるから、などです。
秋の六つある節気を三等分して、初秋〔【立秋】8月7日)、処暑(8月23日)〕、仲秋〔白露(9月8日)、秋分(9月23日)〕、晩秋〔寒露(10月8日)、霜降(10月23日)〕とします。秋は、今日から立冬前日の11月6日までの三か月間です。
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七十二候の【涼風至】に入ります。
「すずかぜいたる」と読みます。「かすかに涼風が立ちはじめる」という意味です。
一年を72に分ける七十二候の37番目です。二十四節気「立秋」の初候になります。8月12日まで。
涼風至 Suzukaze itaru “Cool winds blow.”
〔blow 風が吹く〕 August 7-11
新涼の黄色く熟れたマクワウリ
夏の名残りを冷やして切らむ
昔、手紙に「待ちかねた新涼の候」と書き出しました。初秋のころの涼しさをいいます。
あなたが幸せでありますように
琵琶湖のほとりの草庵にて
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