三上山 登る足止め 初音かな
鶯は春先に「ホーホケキョ」と囀(さえず)はじめますが、これが「初音はつね)」です。ああ、春がきたと実感します。
三上山(標高432m)は、近江富士と呼ばれるほどの美しい山です。畑からよく見えます。
七十二候の【黄鶯睍睆(うぐいすなく)】に入ります。
一年を72に分ける七十二候の2番目です。二十四節気「立春」の次候です。2月13日まで。
「黄鶯」とは、高麗鶯のこと。中国や朝鮮半島でよく見られます。七十二候は中国から伝わり、日本の気候にあわせて改訂されていくうちに鶯になりました。「睍睆(けんかん)」は、鳴き声の美しいようすをあらわす漢語です。
鶯は北海道から九州まで広く分布し、鳴く時期は沖縄や九州では例年2月頃から、西日本から東日本では3月、北日本では4月~5月に聞かれます。
秋から冬は、チャッチャッと鳴きますが、春になるとホーホケキョと鳴くようになり、巣作りを始めます。鶯(ウグイス)が鳴くのは、春になって繁殖の準備を始めるためです。
黄鶯睍睆 Kōō kenkan su;
“Bush warblers start singing in the mountains.”
〔singing;歌うこと mountain;山〕 February 9-13
鶯は「春告鳥(はるつげどり)」の異名どおり、春になると囀(さえず)りはじめます。「匂(におい)鳥」「歌詠(うたよみ鳥)」「花見鳥」など、たくさんの呼びかたがあります。
〔ウグイスの鳴き声 〕YouTub・1分33秒
https://www.youtube.com/watch?v=zfmraoicGKY
寒もどる 冬芽に積もる 雪に耐え
白木蓮の 春を待つらむ
写真は、毎朝、体操に通う小公園で見かけた「冬芽」です。休眠・越冬して、春に伸びて葉や花になる芽のこと。寒さを防ぐために鱗片りんぺんでおおわれています。
「寒の戻り」は、暖かくなりかけて寒さのぶりかえすことです。
※今回は、ぼんやりしていて一日遅れの発行になりました。
ごめんなさい。頭はもう、春の陽気なのかもしれません。
あなたが幸せでありますように
琵琶湖のほとりの草庵にて
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