氷瀑 氷の神殿
真冬の滝
雪の舞い降りる中、滝を見る
今年一番の寒気に、滝は凍っていた
ここまでの道も雪で埋もれていた
私以外、誰も来れない山奥の静かな滝
薄暗い空からは絶え間なく雪が降り景色をけぶらせる
大きな滝はまるで氷の神殿のように見えた
雪は深く積もり、垂直に伸びた滝のつららは青く深く輝く
とてつもない量の氷
その怖ろしいほどの重量感が目の前に聳える
たまにわずかな日差しが当たると、まるで生きているように煌めく
氷瀑の向こうにはずっと空間が広がっている気がした
静かな冬の山奥の神の社
風と雪が滝の言葉のようだった。
