日々成長~教育実習より~
1番辛かったこの時期が、今は楽しくすごせています。実習生の意欲や頑張りが一番の理由ですが、指導の仕方を変えたのもあると思っています。
Slackをつかった指導案のやりとりや情報共有が本当に良かったです!
仕事でも、大学生のサークルなんかでも是非活用してみてほしいです。Slackを導入してくれた方に感謝です!
生徒への指導も、1対1の指導だと感情的になるので、人が複数いる場で、が基本です。
Slackで実習生に指導する場合も、全員で共有しているのでみんなが見ていること、文字に残ることを意識して、落ち着いてコメントをすることができます。
また、課題ももちろんですが、良い内容は引き継いでほしいので、プラス面も多く伝えている気がします。
また、実習生同士が良いのならお互いのアイディアを取り入れてもOKにしています。
Slackで指導案や、ワークシート、教材などが共有されるので、行き詰まった時は助け合うことができ、家で1人で教材研究をしていても仲間の存在を感じられます。
実習生のやりたい事が思いっきりできればそれだけで良いと思うので、細かい指導案の書き方はまだ指導していません。最初の方は「ただ教科書をなぞっただけになっている」とか、厳しいことも言いました。だんだん実習生が教材の面白さを知り、それぞれやりたいことをできるようになったので、「やってみないと分からないから取り敢えずやってみて欲しい」と伝えています。
大学時代に師匠から教わった教え、「まず自分が一番面白がってみることが大事」が研究でも授業でも生きています。
「やりたい事ができた」「生徒と一緒に授業ができて面白かった!」
そのようなゴールを目指せば中身も必然的に伴ってくる気がします。調べきれていないところがある場合、自分も生徒も自信がなくなって、達成感を感じられなくなってしまうからです。
実習生の指導も、授業中の生徒への指導も、生活面の生徒への指導も、カウンセリングも全部共通していることに気づきました。
大切なのは、「教える」のではなく、話をじっくり聞き、一緒に考えて、相手が自分の力でできるようにすることです。
上手く言葉にはできませんが、何かきっかけを与えたり、相手が求める時のみアドバイスをしたり、選択肢を与えたりするのはありだと思います。いずれにしても、最終的に決めるのは自分です。
仮にこちらの理想が実現したとしても、本人の心におちないままだと、離れてから自分一人では何もできなくなります。
自分でできた、達成できた、自分が頑張った!が大切です。
実習生が「先生は沢山褒めてくれるから、先生が担当で本当に良かった!」と言ってくれました。
指導の仕方をがらりと変えたので、あまり指導してくれないとか、放置されているとか言われているかもと不安でした。単純ではありますが、この言葉に心から救われました。
もちろん褒めてばかりではなく、課題に感じたことは、はっきり全てを伝えています。しかし、自分で考えた授業だからこそ、実習生本人が課題についても、自分で気づくことができており、私の指摘に傷つくことはあまりないようです。
全体的にもっと褒めて欲しいとか、全然褒めてくれないという声が聞こえてきます。
頑張っている姿を見ずに否定されたり批判されたりすると立ち直れないぐらい傷つくし、頑張っている姿を見て褒めたり認めたりしてくれると、また頑張ろうと思います。
ただ本人が納得していないところで褒めると逆効果なので、その場合の声かけは非常に難しく感じています。相手との関係性と、その姿を自分で見ているかどうかがポイントになる気がします。
実習生への指導の仕方が1年前と変わりました。子どもへの接し方も変わってきているような気がします。一緒に笑っている場面が増えた気がします。最近19時台に帰宅していますが、働き方も今後必ず変えていきます。
日々成長。
実習生がこの1ヶ月で大きく成長しています。
自分も10年以上前、小学校での教育実習の1ヶ月で物事の価値観や考え方が大きく変わり、今でも心に残っています。
今、8月半ばから私が過ごした1ヶ月も、あの時と同じ1ヶ月です。年齢を重ねても、いや、重ねたからこそ、あの時より大きく成長できるはずです。
日々成長。
傷つき、落ち込み、悩み、学んで
強く、優しく、新しい自分になります。