歴史でも!ジグソー学習のすすめ
4月でそれはもうめちゃくちゃ忙しいのですがなんとか20時には帰宅しております。
毎日きちんと夕食を食べる。めっちゃ大事です。
土日も部活以外は出勤しておりません。今後必要になってきそうではありますが...笑
さて、今まで長い間行ってきた『学び合い』の形での授業ですが、所々の問題があり、封印中です。
グループの形で、終わったグループから動き回って教えに行ってね、スタイルでやっていますが、
完全に自由に解き放つタイプより+5分はかかる印象です。
多少動きもほしいよなーということで、エキスパート・ジグソーをやってみました。
私はいつもこんな感じです
①導入5分
②A、B、C、Dの4つの内容と調べ方説明、
元のグループで分担 5分
③自分の担当を個人で 10分
④同じ内容を調べた人たちで集まる(エキスパート)5分
⑤元のグループで、情報共有(ジグソー)20分
⑥個人でまとめる 5分
特に地理で、項目が4つに分かれる時にこの方法で授業します。
項目を3つにして、自信がない人は2人で1つパターンもあります。
地理だと前任校の時など、特に研究授業で試すパターンが多かったです。
アメリカの工業が発展している理由や、EUの利点など、1つか2つの資料をそれぞれ読み取り、同じ資料を調べた人同士で集まり、元のグループで共有していました。
歴史はもうチョーク&トークな講義型しか怖くてできなかったので、あまりイメージがつきませんでしたが、以前来ていた実習生が歴史でチャレンジしていたのを見て、歴史でもできるのか!と思いました。
それから何度かチャレンジしています。
明治維新の三大改革の背景と意義を考えたり、第一次世界大戦後の3つのアジアの民族自決の目的や影響を考えるなどです。
ここでポイントは、それぞれ担当することを「調べる」のではなく、「考える」活動にすることです。
例えば、単に「徴兵令について調べる」だと、徴兵令が書いてある教科書の本文から丸写しをし、教科書本文の一部をグループのメンバーの前でただ音読するだけになってしまいます。
私は、このパターンに陥るジグソーを何度もやってしまいました。
子どもたちは、喋り、書いているのでなんとなく活動している風がしますが、実際理解に繋がっていませんでした。
そこで、「徴兵令を出した目的」や「反応」など、項目を設けると、教科書や資料集で調べながら、自分で整理したり考えたりするようになりました。
そうすると、考えが合っているか確認したくなるので、同じ担当で調べた人で共有するエキスパート学習も生きてきます。
ちなみに、個人的にはこのエキスパート学習時に生徒の考えが概ねあってるか確認し、+α情報を伝えることを大切にします。
この+α情報を生徒は自分のグループに持ち帰り、生き生きと伝えてくれます。
ワークシートはこんな感じです。
念の為、写真資料など映らないように一部抜粋しています。
項目を考えるのに工夫が必要ですが、文章の丸写しパターンがなくなり、元の班で発表する時も、自分の言葉で補いながら説明する姿が見られました。
項目となりうるのは、
背景、理由、結果、影響、それまでの時代との比較など...
いわゆる歴史的な見方・考え方に関わるものになると思われます。
歴史は前後のつながりが分からないと理解し難い内容も多いので、避けつつありましたが、歴史こそジグソー学習をすることで新たな学びが生まれるかもしれません。
今は近代史を扱っており、生徒の活動をメインなにする難しさを感じていますが、このジグソー学習も取り入れながら挑戦し続けたいです。