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出産〜生後半年記録②

前回の続きより。
陣痛の波で入院が決まったあたりから、お産終わりまで。

(たくさんのスキありがとうございます!遅くなりました…)

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陣痛は始まっていたがすぐには産まれないだろう、との助産師さんの判断で、病院まで送迎付添の両親はいったん帰宅。

LDR室に入ってからは、ひたすらひとりで痛みの波をやり過ごす時間だった。

序盤はゆっくり歩き回ったり、促進のためスクワットができる程度。痛みは立ち止まる程度の生理痛が1分ほど続くくらい。
「テレビ見てても良いよ〜」と助産師さんに言われた記憶があるが、そこまでの余裕はなかった。
この辺りで夫は就寝。LINE途絶える。

立会い予定

当初は夫立会いのもとでの出産予定だった。
けれど、叶わなかった。

彼が体調を崩していて、直前の健診(ラーメン前のやつ)の付添をちょうどキャンセルしていたタイミングだったのだ。

仕事をしながら家事を回し、休日は里帰り先まで通う日々。
予定日まで張り詰めていた気持ちが、ぷつりと切れたのだろう。
あれよあれよという間に身体がおかしくなり、動けなくなってしまったらしい。

最初に電話で告げられた時は、お互い泣いた。
体調に無理をきかせて、里帰り先まで通ってもらっていた申し訳なさ。
夫なしでお産に立ち向かわなければいけない不安。
ここまで頑張ってきたのに、こんな時に、ごめんねって。

ここまで来たら最後はひとりで頑張ろうってわたしの心が決まったから、子供も産まれようと決めてくれたのかもしれない。

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話は戻って、LDR室。

痛みに耐えて、早二時間超。
途中モニターチェックで助産師さんが見えたが、まだもう少し、との判定。

結構、しんどかった。
声が漏れるくらいには、だいぶ、痛かった。
でも動いていないとお産が進まない…これ以上痛いの長いの嫌…
その一心で起き上がった。
横になっているのも辛いので、とにかく部屋中を徘徊した。
スクワットしたり、ストレッチしたり…

そのうち少しずつ眠気も来た。
YouTubeで予習した通り、陣痛間隔の合間で寝た。
いや、間隔をまたいでもっと寝ていたかもしれない。
この一眠りで、体力回復や興奮していた気持ちを落ち着けることが出来た。

目覚めたあたりで、次のモニターチェック。
寝る前とは、痛みのレベルが変わっていた。
助産師さんに腰をさすってもらってなんとか痛みがまぎれる程度になっていた。
このあたりで立会い代行の母が召喚される。
(呼び出しの電話が繋がらないとかで一悶着あったが、それは割愛。母もよく寝ていた。)

母到着。右手にスタンバイ。
陣痛の痛みだけだったのが、いきみたい!も突然追加されてきた。
ここからがまぁしんどい!
おしりを押さえてもらってないと、何か出そうな!
出したい!いかん!出る!
「ファァア〜!」(って声だけ出てた)
陣痛のみの時は痛みにとにかく耐え、呼吸を整えれば強張った身体の力が抜けてなんとかなった。けれどいきみたい!が始まった途端、力が抜けると出てしまいそうで、力の抜きどころに迷った。
果てしない時間だった…

そうこうしていると、お出口の準備が整ったらしい。
ぞろぞろと機材の準備が始まり、
「足はこっち、はいここ握ってくださいね!」と手すりが生え、
「いきんでもいいですよ〜!」のかけ声。

でも、人生でいままで「いきむ」ってやったことがないから、どこに力を加えたらいいのか全くわからんわけです。
サンシャイン池崎を思い出すにも、何か違う。
人工破水もしてもらいましたが、どうも陣痛の波とわたしのいきみの波長が合わない。
30分以上はフンヌフンヌ頑張っていたような記憶です…

そのうち「陣痛の波が弱まって来たかしら…」なんて助産師さんにも言われ、プチ焦り。

そしてついに掴むのです、「いきみ」を。

もうすごいお腹痛いときのやつや。
すごいのを出したくてたまらんときにやるやつや。

と。

そこからは早かったです。

三歩進んで二歩下がる的な押し問答もしつつ、

ちょっと引っかかってるから痛いかも〜!にヒィヒィしながら、
頭出た!力入れなくてももう出るよ〜!にこぎつけ、
切開なく最後はドゥルン!と。

ほとんど叫ばずに終わりました。
(叫んでも力が逃げるだけでしゃあないと頭に刷り込んでいたので)
学生時代に鍛えた腹式呼吸が大いに活用されました。

第一声。
「終わった〜!!!」

第二声。
「ほんまに人間入っとった〜!」

分娩時間、12時間半。午前4時17分。
3040g、元気に生まれてくれました。
はじめまして。
みんな待っとったよ〜!


気道の羊水を抜いてもらって、産声もしっかり上がり。
夫が担当する予定だった臍の緒カットは、わたしの手で。
抱っこのしかたも良くわからないまま、胸元へ抱かせてもらう。

小さい。けれど、ずっしり重い。



母と三人で一緒にお写真撮影し、赤さんは身体測定へ。
その間少し破れた会陰を縫い縫い。医師と談笑。(産後ハイ)
「いいお産見せてもらったよ〜!頑張り屋さんだった!」とたくさん助産師さんや看護師さんに褒めてもらえた。嬉しい。
ひとりで頑張る、と思っていたけれど、助産師さんや看護師さんに沢山声をかけていただけ、じっと右手を握ってくれていた母がいてこそ、頑張れた。とても心強かった。



産後の処置も終わり、入院のお部屋に入るまで赤さんとLDR室待機。
この頃に夫とテレビ電話。
タイミング良く夫のご両親ともお話出来た。
声を聞けて顔を見れて、やりきったと一安心つけた。



電話後、お休み中の赤さんに触れてみる。
指にぎ。ギュン

今まで知っていた、動物やキャラクターを見て「可愛い」と思うそれとは全く違う、心の温かいほわほわが広がって、じんわり染みていくような感情。
たまらなく可愛い生き物が、わたしの横で眠っていた。

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入院中の記録は、次回に。

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