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舌は内臓の鏡

中医学で、『証』を見立てるときには、四診という診断法を使います。四診とは、望診、聞診、問診、切診をいいます。体つきや声色、肌色、脈(日本では医者のみができます)、舌をみたりしてお悩みの方の情報を集めます。

その中でも『舌診』は、内臓状態の重要な手掛かりになります。舌は内臓の状態を表す鏡と言われれています。

舌は横紋筋によって構成されており、豊富な血管、神経、リンパ組織がめぐっており、表面には薄い粘膜上皮でおおわれています。   舌本体の血管の血液量や、質の変化、毛細血管の拡張や収縮による血液状態、水分代謝の変化などが直接、舌質の色や状態に影響する。     舌表面の粘膜上皮細胞は、3日間で入れ替わるほど新陳代謝が活発です。   舌苔は、病邪の侵入や滞留、脾胃の状態、消化機能の状態が、直接舌苔の色や状態に影響されます。

このように、舌はからだの状態の重要な手掛かりになります。特に内臓、脾胃、消化器官の状態を反映しています。

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一般的に元気な舌とは、薄ピンクで程よい大きさで自由に動けます。舌苔も薄っすら白色で、適度に潤っています。子供さんたちの舌がお手本になる場合が多いとされています。



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