後悔その①
大好きなことでも当たり前のことでも。
突然、苦手や嫌いになることがある。
私は 「食べること」が苦手になった。
好きなわたし。
幼い頃から食べることが大好きだった。
農家に生まれて毎日美味しいものに囲まれて。
泣き虫で寂しがりやで気も弱かったけど
食い意地だけは誰にも負けない自信があった。
幼稚園の頃から給食が1番の楽しみだった。
毎日のご飯が、ご飯をみんなで食べる時間が、
本当に大好きだった。
ちょっと嫌なわたし。
中学生の頃。思春期真只中。
人伝にきいた「客観的に見た私の姿」。
「あしふとい」
「ちょっと太ってる」
いやいやいや。
別に困ってはいなかったよ。いわゆる標準体重。
太ってる自覚もなかったし。
服だって普通に着れてた。
きっと、自分のベスト体型だったんだ。
この時は特に何も行動におこさなかった。
別に気にしてないつもりだった。
…でもね。
頭の中ではきっと残ってた。
こんな些細な一言が5年越しに引き金になった。
嫌なわたし。
受験でちょっと太って。
でも別に標準よりちょい痩せてるくらいだった
大学1年生の春。
人生の分岐点に差し掛かった。
自分の強みなんて見えてこなくて。
劣等感に打ちひしがれる日々。
なにかしなきゃ。
かわらなきゃ。
その一心だった。
ここで頭に浮かんだのは。
中学生でもらったあの言葉。
「痩せよう。」そう決意するのに
時間はかからなかった。
「痩せなきゃいけない」
誰に言われたわけでもないのに。
頑固な気分が顔を出し、決めつけてしまった。
ここから始まった。
始まってしまった。
長い長い、終わりの見えない、真っ暗なトンネル。
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