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秋分(しゅうぶん)の色

9月22日は、二十四節気・秋分(しゅうぶん)です。

国民の祝日「秋分の日」~彼岸の中日
「国民の祝日に関する法律」によると、
「秋分の日」は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」
ことと記されています。

✿日本の伝統色名
・秋分の色

萩色(はぎいろ)

萩色とは、秋の山野に咲く萩 の花のような紫みの明るい紅 色のことです。
古くからの色名で、もともとは重 ね(かさね)の色や織り色の名前でした。

秋の七草のひとつである萩の花は、古くから日本人に愛されていた花です。
万葉集では、萩の花の歌が多く詠まれています。
その数は142首
万葉第一の花とされています。
たのしい万葉集では、萩の花を詠んだ歌が掲載されています。

萩の花は、源氏物語の第1帖「桐壺」に登場します。

桐壺帝と、桐壺帝が寵愛した「桐壺の更衣」の母・北の上。
光源氏にとっては、父と祖母にあたります。
光源氏の事を「小萩」に例えて、この二人が詠んだ歌があります。

宮城野の 露吹き結ぶ 風の音に 小萩がもとを 思ひこそやれ
~桐壺帝

荒き風 ふせぎし陰の 枯れしより 小萩が上ぞ 静心なき
~北の上

萩の花

この萩の花は、呉市中央の体育館バス停で出逢いました。
まだ花は殆ど咲いていませんが、
広島から、クレアラインバスで降りた時に、見つけてとても嬉しくなりました。
街中で萩の花に出逢えた事は、奇跡のような感じがしました。

日本人好みの、萩の花言葉は、
そのしなやかな茎の様子から
「柔軟な精神」


また、お彼岸には「おはぎ」を食べますね。
「おはぎ」という呼び名は
「萩(はぎ)」の花からと言われています。
萩の花が、小豆の粒によく似ているので、
「おはぎ」と呼ぶようになったそうです。
今年は、広島の老舗店「ちから」さんの、おはぎを買いました。

おはぎ (ちから CHIKARA)


出逢った花たちです。
・野牡丹(ノボタン)

野牡丹

10年くらい前、我が家の庭に咲いたノボタンです。
とても鮮やかな青紫です。

花言葉は
「謙虚な輝き」

・小紫(コムラサキ)

コムラサキ


花言葉は
「気品」



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