中学受験奮闘記 ④受験勉強の日々
中学受験を目指して6年生になると小学校と塾の2重生活になります。週6日は塾、しかも日曜日は朝から晩まで。小学校と塾の両方の宿題があるので家でも勉強、まさに息をつく間もないハードスケジュールです。まだ小学生ですからやはり親のサポートが必要で、家族みんなで取り組むことが求められます。
また毎月のように学力判定テストがあって、都度、志望校の合格判定や塾内順位などがでます。その成績によってクラス変更が頻繁に実施されるので非常に厳しい環境です。現代社会ではハラスメントが問題になっているのですが、小学生だけの世界にこれほどの競争環境があるのです。これを乗り越えた子供は強くなると思います。
我が家では母親が専業主婦でよく面倒をみてくれたので、父親としての役割はいかにストレスフリーにしてあげるか。
「早く寝ろよー」
「ゲームやりたかったらやれよー」
「昼ご飯は好きものを食べていいよー」
などと勉強と関係のない声掛けばかりをしていました。勉強しろ!と言ったことはありません。
でもテストの結果には最大の関心を持って見て、褒めてあげました。マズローの5つの欲求の一つ「承認」ですね、これが一番大切だと思います。あとテスト結果を見て、次の目標(対策)をアドバイスしていました。
父「合計点はバッチリやなー、でも今回は社会が少し悪いなぁ、どうしたんや」
子「地理の問題が上手くできへんかった」
父「地理か、地理は覚えたら忘れないから集中してやったらいいぞ、早めにやって楽になっとき」
みたいな感じ。点数だけでなく、内容の話をするのがポイントだと思います。
よく「お受験」と言いますが、大学受験を経験している私から見ても全く違う受験であり、かなり特殊なものです。しかしそれはサラリーマンの私にとってであり、元々知っている親御さんには常識な訳です。やはり情報があるかないかで物事の見え方が変わると痛感しました。私は情報がない中で中学受験に飛び込みましたが、子供と一緒に情報を集めて少しずつ理解を高めていきました。親も勉強ですね。