【国際バカロレアDPの現場から】本弓康之

筑波大学附属坂戸高等学校国際バカロレア担当。TOK授業担当・CASコーディネーター。 国際バカロレア日本語ディプロマプログラム(日本語DP)の教育現場から日本の高校(1条校)での日本語 DPについてお伝えしたいと思います。

【国際バカロレアDPの現場から】本弓康之

筑波大学附属坂戸高等学校国際バカロレア担当。TOK授業担当・CASコーディネーター。 国際バカロレア日本語ディプロマプログラム(日本語DP)の教育現場から日本の高校(1条校)での日本語 DPについてお伝えしたいと思います。

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保護者に必ず伝えていること

はじめまして。 筑波大学附属坂戸高等学校国際バカロレア部の本弓康之です。 筑波大学附属坂戸高等学校では、日本語と英語による国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)に取り組んでいます。IBDPは日本の高校のカリキュラムとは違い、世界共通で行われている教育プログラムです。 IBDPの現場から実際どのような教育プログラムなのか、進路選択の参考になるような情報をお伝えできればと思います。 必ず伝えていること今回は、保護者に必ず伝えている2つのことを説明します。 ・IB

    • 国際バカロレアDPは、トライアスロン的な学び

      国際バカロレアDPは、『とにかく大変』と言われます。 『とにかく大変』なので「とにかく勉強が大変」なのかと思ってしまいますが、国際バカロレアDPは、勉強の中身だけではなく学びの仕組みも含めると『確かに大変』なプログラムです。 学びのイメージは、「トライアスロン」トライアスロンは、水泳、自転車、ランニングの3種目を連続して行う競技で、一つの種目が終わった後、すぐに次の種目が始まり、全ての種目をクリアしてゴールを目指します。 トライアスロンでは、それぞれ異なるスキルと体力が

      • 部活と国際バカロレアDP、両立できますか

        中学生からよく聞かれるのが、「部活とIBDP、両立できますか?」という質問です。 『日本の中学校・高校は、部活と勉強を同時に頑張るところ』のイメージが強いのかもしれません。 しかし、国際バカロレアDPは世界共通のカリキュラムです。日本の高校生活のイメージがそのまま当てはまるとは限りません。 ここでは、国際バカロレアDPの大まかな流れ(11月最終試験の場合)を日本の高校3年生の一般的な学校生活に合わせて説明します。 大学進学を考えた日本の高校生活のイメージ部活を含めた日

        • 保護者が国際バカロレアDPの学校選びで押さえておくべき重要ポイント

          国際バカロレアDPの学びの仕組みは世界共通ですが、DPの運営は各学校に任されています。各学校で運営が異なるので、国際バカロレアDPの学校選びの大前提をまず理解しておく必要があります。 ここでは、日本でのDP校選びの基本的なポイントについて解説します。 ポイント① 日本の高校を卒業するかどうか日本の高校を卒業するためには、日本の高校(一条校:学校教育法第一条に示されている学校)で、日本のカリキュラム(学習指導要領)に示された必履修科目と各高校の卒業要件を満たす必要があります

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          国際バカロレアディプロマ取得のしくみ

          国際バカロレアDPには、向き不向きがあると伝えています。 その理由の1つとして、国際バカロレア資格取得(ディプロマ取得)には条件があることが挙げられます。単純に45点満点中24点以上のスコアだけを獲得すれば、国際バカロレア資格が取得できるわけではありません。 ここでは、国際バカロレア資格取得(ディプロマ取得)の条件について説明します。 DPのカリキュラムDPのカリキュラムは、必修の3つのコア科目と6つの教科から構成されています。 コア科目 「創造性・活動・奉仕」(C

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          国際バカロレアディプロマ取得と大学入試

          「国際バカロレア資格を取得すると、大学に行けますか?」と質問されることがあります。 確かに国際バカロレアDPは大学入学資格として国際的に認められている教育プログラムなので間違いではありませんが、国際バカロレア資格取得(ディプロマ取得)だけで大学に出願できるとは言いきれません。 ここでは、国際バカロレア資格取得(ディプロマ取得)と大学入試について説明します。 大学によって求める条件が異なる国際バカロレア資格は、(さまざまな条件をクリアした上で)45点満点中24点以上のスコ

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          「英語が好きだから…」は、違います

          私が国際バカロレアDP(IBDP)という言葉を初めて知ったころ、多分、英語のプログラムだろうとなんとなく思っていました。ところが、DPワークショップに参加したりDP校へ訪問したりして情報を集めていくと、国際バカロレアDPは英語だけではない、全く違うプログラムであることを知りました。 ここでは、国際的バカロレアDP=英語ではないことについて説明します。 英語が得意でも、DPは取得できません国際バカロレアDPは、必修のコア科目(TOK、EE、CAS)と6つのグループから1科目

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          国際バカロレアDPの学びは「大人の教育法」

          国際バカロレアの教育プログラムは、年齢に応じてPYP(3歳〜12歳)、 MYP(11歳〜16歳)、 DP(16歳〜19歳)、IBCP(16歳〜19歳)などに分かれています。 これらの教育プログラムに共通する目的は、IBの使命やIBの学習者像に示されているように国際的な視野を持つ人間の育成です。 DP(Diploma Programme)は、2年間のカリキュラムを履修し最終試験を経て所定の成績を収めると国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得することが可能

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          国際バカロレアDPの何が大変ですか?

          国際バカロレア・ディプロマプログラム(DP)は、大学入学資格として国際的に認められることを目的に考えられた教育プログラムです。 国際バカロレアDPには理念に基づいた特徴的な教え方や学び方があり、大学入学資格として国際的に認められるための評価のやり方があります。このDPの評価のやり方は世界共通です。 DPを説明するとき、DPの評価のやり方は日本のやり方とは全く違うことを伝えています。日本のやり方の発想でDPに取り組んでも国際バカロレア資格の取得は難しい仕組みになっています。

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