【詩】歯車

超越的な存在になるために
優しくなろうとしている。
理解しようとするくらいならさ、
相対性の外側で、
踏みにじってしまえよ、すべてを。
誰も、誰の歯車にもなれないから。
言葉を使うことでしか優しさなんて表現できないのに、簡単には言葉にできないだとか気取って、
神様みたいに詩を書いて、
肯定的な言葉が、他人を蝕んでいることにも気付かないまま、
それで、
自らの歯車を噛み合わせて、
僕たち、他者を殺し続けるのだ。
愛も恋も偶像崇拝
ただ、噛み合わせるだけ。
歯車はきっと、もとから回ってなんかいなかった。

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