【詩】荒原の詩
生きてる人にしか、死ねと言うことなんてできないから、
生きてる限り、ぼくには死ねと言われるだけの価値があって、だから死なない、ぼくは優しくもないし、綺麗でもないけれど、それはきっと、どこかに一輪だけ咲き誇る花みたいだよ、
ぼくしかいない部屋でぼくは、そう叫んで、
どこの誰でもいい、誰かにそう証明して欲しかった、
優しい言葉で嫌いと言うきみが、
綺麗な言葉でぼくなんていなくてもいいと言うきみが、
なにかの拍子に、
何も吹き飛ばすことなくただ吹き抜けていく、温い風になればいいのにと思った、
枯れかけの花も同じ花だよ、そう思わなければいけないのはきっと、ぜんぶぜんぶ、きみのせいだった