今生きていることに感謝
生きていると無いものに目が向きがちです。
しかし生きているだけで幸せなのかもしれません。
どう生きるか
死を見つめるということは、生きることを見つめることです。最近はビジュアル系バンドマンの死が立て続けにおこりましたね。火宅無常の世の中が身に染みます。人生ままなりませんわ。
死は突然やってくる、というのは立川談志の改変落語《死神》を思い出しますな。
高血圧はサイレントキラーと呼ばれている。まさに死神です。
自覚症状もなく、突然倒れます。落命は回避できても後遺症が残る場合があると。
血圧にも気をつけましょう。
怒っても露骨に上がりますから。
しかしどれだけ健康に気をつけても、老いと死からは逃げられません。
常に《今》にフォーカスしていきましょう。明日死ぬかもしれませんからね。長期的な人生計画なんて意味が無いですよ。
Carpe Diem「その日を摘め」なんて哲学者が遺した言葉もありますからね。
若さ故の過ち
僕はかつて夢を見ていました。
今振り返ると甘えや欠陥、無謀だらけの夢、そして計画でした。それはやはり狭い世界、狭い視野で生きていたからでしょう。実力を客観視出来ていなかったというのも大きい。まあさすがに知的に問題があったとまでは誰も思わないでしょうが。
しかし知的に問題があろうがなかろうが、実力が足りなかったのは事実であり、かつ人生を舐めていたのも事実。そして見通しが甘かったのも事実であります。結果はちょっと厳しすぎましたけどね。
目標の立て方とエリート
僕がnoteを書いているのも、仕事を辞めたのも巡り合わせ…。確かにそうです。
行動を起こそうとしたのも、辞めようとしたのも、巡り合わせの問題なのかもしれません。
しかし、それに気付いていない人が結構いるんですよね。
特に、挫折経験がないエリートなどはそうです。
犯罪者になったのも、ホームレスになったのも巡り合わせなのかもしれません。
しかし想像はできないのです。自分にその経験がないから。「そんな人いるわけないでしょ」「努力不足」
どれだけ理屈で理解して貰っても、脳裏には「ホントにぃ?」という疑問が残ります。これはまあしょうがないですが。人間は経験してきたことや、見てきたものしか信じられません。幽霊や宝くじの一等を信じられないのと同じです。
僕もできないことを信じて貰えませんでした。
「なんでできないの?」
これをよく言われましたね。
でも僕自身、音痴に対しては同じことを思います。お互い様ですね。
田舎か都会かの環境でも、ホームレスになるかどうかが決まる。
つまり僕も上京していた世界線では、可能性は低いにしてもホームレスになっていたかもしれないのです。
色々なことが複雑に重なってね。バタフライエフェクトですよ。
一言で言うと《人生成り行き》や《運》を語った記事でした。
確かによくよく考えみれば、生まれたこともご縁ですよね。
そして今芸能界などで成功している人も、雑に言えば運が良かったからと言えます。
事実、周りの影響で結果的に成功できていると言えるでしょう。
僕自身、違う世界線では今やっている物事をやっていなかったり、反対にやっていない物事に取り組んでいたりしていたことがあると自覚しています。それが人生にどのくらい影響を与えて、どのくらい人生が変わっていたかは未知数ですが…。結局どのみちでひとつの結末にたどり着いているのかもしれませんしね。
そして何より事故や事件に巻き込まれて、生きていなかった可能性だって大いにあります。
少なくとも平成あたりの日本に生まれた時点で、戦争には巻き込まれないです。運が良かったと言えるでしょう。しかし意識はしない。
ガザ地区で生まれた人間は、生まれた時から監獄にいます。それもミサイルが飛んでくる監獄です。
毎日人が死にますが、それも巡り合わせでしょう。
生きているだけで感謝ですね。
補足
しかし後悔というのも結局結果論的なところがあります。
その決断で結果が出ていれば、これ以上ないくらいの正解と見なしていたでしょう。
イチローも野球に打ち込んだのは夢を持っていたからであり、
確かにその場しのぎ
問題なのは《自分1人の力でここまで来た》という自惚れ思考であるだけです。これは確かに強力な思考ですが、これさえなくなれば、僕は長期的な夢や非現実的な理想を個人で持つ分には美徳だと思います。
今の世代(?)はさとり世代と呼ばれているようですね。
夢を持たなくなったから。
SNSでは自分より上の境遇の同世代を見ては親ガチャに絶望し、地に足をつけて身の程を弁えて生きていく。
確かに賢い生き方だと思います。失敗しないし、挫折もしない。
しかし、面白くはない。
「自分にはどうせできない」
「上には上がいる」
そうして誰も挑戦しなくなるのです。
「野球選手?無理に決まってる」
「YouTuberなんてひと握りしかなれない」
確かに事実です。
しかしみんながそうなってしまえば、スターは生まれません。
そもそもスターは数々の失敗から生まれているのです。死屍累々の上に成り立っているのです。だからイチローや大谷翔平のメジャー記録には価値があるのです。
これで皆が悟って、野球選手そのものを目指さなくなったなら、めちゃくちゃ才能を持っている人間も評価されなくなります。
《競技人口が数人しかいない…》みたいな感じになるから。ピラミッドは高ければ高いほどいい。挑戦する人間は多いほど、頂点の価値が比例して上がっていく。
いや、馬鹿なんですよ?
狭い世界の価値観で、リスクリターンの割にあっていない行動を取るのは。
どう考えても馬鹿なんだけど、世の中を動かせるのは、馬鹿だったりします。
馬鹿な人が多ければ多いほど、頂点の馬鹿に価値が生まれるのです。
イチローも大谷翔平も馬鹿なんですよ。
そしてその下には沢山の失敗した馬鹿がいると。
でも違いなんてありません。
イチローと大谷翔平は褒められていますけどね。
でも凄いとは思う。
こんなパフォーマンスを見れて良かったとファンは言う。
みんなが悟るとそれがなくなるんです。馬鹿のいない世界は合理的ですが、めちゃくちゃつまらない。
芸能人を目指すのも、リスクリターンが釣り合ってないから最初から挑戦しない。
ただ機械のように働くだけ。
音楽もYouTubeも漫画もないですよ。だってそんな職業目指すのコスパ悪くてリスクリターン割にあってないじゃないですか。
でもそうなったらつまらなくないですか?
僕は馬鹿な行動をしました。結果も馬鹿を見ました。鳴かず飛ばずどころか、スタートラインにも立てなかったと自分では思っている。
だけど「やらなければよかった」という考えにはちょっと首を傾げます。
僕以外でも、結果が出なかった人がタイムスリップして全員その決断をしなかったなら…。
その業界の間口が減りますね。情報の共有もされない。
音楽業界ならギターやドラムは市販されていないし、漫画家なら文房具屋でGペンもインクも売られていない。CLIP STUDIO PAINT PROだって開発はされなかったでしょう。だって需要がないから。
言論の自由がある北朝鮮みたいな国になりそうですな。