ちゃんと育っている。
最近、6才の息子ユウが「こわい」という感情をはっきりと言語化するようになってきました。これも成長だな~なんて思い、「怖かったらママのところにぎゅーしにおいで」なんて呑気なことを言っていたのも束の間。
「ママ、ゾンビがこわい」ぎゅー。
「ママ、ばくだんがこわい」ぎゅー。
「ママ、コロナがこわい」ぎゅー。
「ママ、死ぬことがこわい」ぎゅー。
「ママ…」
ちょっと待って。
5分に1回、いや下手したら3分に1回ぐらい来るのです。さすがに心配になるし、こちらもなんにもできません。
「どうしてそんなに急にいろんなことが怖くなっちゃったの?」
「ちがうよ、前から怖かったけど、言わなかったの」
更に、「こわい」と言えるのはママだけだからと、おばあちゃんの家にも保育園(コロナで休園中)にも行きたがらず、ずーっと家で母にひっついていようとするように。在宅の仕事があるので、さすがにずっと一緒は無理だと説得し、仕事の時間はおばあちゃんに協力してもらっていますが、母の仕事が終わる時間を覚え、速攻で返ってきては「ママ、こわい」ぎゅー。をして、ちょっと安心してから、また遊んでいても思い出したように5分に1回…。
これが一週間以上続き、さすがに疲れてきました。
疲れの原因はそれだけでなく、在宅ワークの目に見えぬ疲れ、体調があまり良くないこと、それらの影響で家がきちんと整っていないことなど…。
そしてこれも過渡期だからなのか、「約束を守る」「することの順番を守る」などの基本的なしつけをめぐって、その時その時やりたいことをやりたい息子 VS やるべきことをしてから遊ばせたい親で不穏な空気になり、息子が大泣きした末にやっとする…みたいなことも毎晩続き、イライラしやすくなっていました。
そんな中での今晩。
家族で夕食後、私はオンラインの講座を聞き終わり、夜9時半。
母の勉強に協力はしてくれたものの、お風呂も歯磨きも全く進んでいないパパと息子。テーブルの上には二人で買ってきたビールとお菓子。更にパパと相撲をしたい息子と歯磨きを先にさせたいパパで譲らず、息子大泣き→母が泣きやませて歯磨き→お相撲→お風呂→お相撲→お相撲…。
夜10時半過ぎ。
仕事のキリをつけて、二人とも寝転がって仲良くおしゃべりしているな、このまま寝てくれるのかな…と思いふとリビングのテーブルを見ると、先程のビールとお菓子がそのまま。せっかく寝そうになっているところを、また出てきて片付けてというのも大変だと思い、一人で片付けながら思わず一言。
「パパとユウ、ママはまた二人が買ってきたものを一人でしまってるよ。これホント大変だなぁ」
一日の疲れを感じながら、シャワーを浴びようと準備をしていると、ユウがたたたっと駆け寄ってきました。
「ママ」
(こわい、ぎゅー。かな)と思い、両手を差し出すと
「ちがうよ、ぎゅーじゃなくて。ちょっとこっち向いて、すわって」
そう言いながら、私の肩を持ってくるりと回しました。息子に背を向けて、中腰でかがむと、肩に小さい手が触れて、くにくにと動き始めました。
「ママさっき、大変って言ってたでしょう?」
「え、肩揉んでくれてるの?」
首の方まで、モミモミ、モミモミ。
疲れが吹き飛びました。
そういえばさっき、パパと買ってきたお菓子を自分で包丁(子ども用)とまな板で切った後、まな板ちゃんと自分で洗ってたな。
ちゃんと成長してる。
「こわい」はいつまで続くか分からないけれど、その端っこで「思いやり」も育ってる。心に生まれる色々な感情が、少しずつ複雑になっているんだな。
気持ちの扱い方って難しいから、簡単にはいかない。けれど、一つ一つの感情に向き合って、ちゃんと感じてつきあっていくことを学べたら、それは一生モノだから。
どうしたら「こわい」気持ちがなくなるのか?
なくならなくても別にいいんじゃないのか?
「こわい」を感じながらもうまくやり過ごすにはどうしたらいいか?
一緒に、試行錯誤してみようと思います。
まずは、ドーンと来い!と、余裕のある母になることからかな…?
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