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「星を編む」旅先で読みました
📘星を編む📘凪良ゆう
3つの短編小説ですが
「汝、星のごとく」の続編ということで読み始めましたが、あまりにもひとつひとつが濃くて深いのでひとつづつ丁寧に感想レビューを書きたいと思います。
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「春に翔ぶ」
想像以上に惹きこまれ、北原先生と菜々のやりとりの中で湧き出すふたりの感情が沸々と迫ってくるように刺さりました。絹のようになめらかにサラサラと読める美しい文章。しかしその中に秘められたエネルギーは、強く激しく燃えて爆発してしまいましたね。今まで溜め込んでいたもの。見てみぬふりをしてきたもの、蓋をしてきた想いがその蓋を爆発させたような感じを受け取りました。
北原先生が菜々の中に感じたもの。それを自分の人生と重ね合わせて。
世間に認められる幸せって?
自分が認める幸せって?
それぞれ環境が違えど、自分の気持ちを殺してまで親のために、他人のために生きることなんてしたくないと、葛藤と苦しみの物語でした。
この難しく繊細な心の動きを見事に文章で書き表している凪良ゆうさんは本当に素晴らしい作家さんです。
「女の幸せと私の幸せは違う」
この言葉私の胸に深く刺さりました。
私の今の思いでもあります。
私は自分の思う幸せをやっと貫けるようになりましたが、それまでたくさん葛藤してきたので、この物語で言いたいことは痛いほど伝わってきました。
そして泣きました。
読み終わってしばらく放心状態でした。
「生きるということは」という大きなテーマだったように感じます。
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