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とにかく書くしかない! スポ根魂で書き続ける。

月1回木曜日の夜、神保町に通っていた。

この5ヶ月間、「プロ育成ゼミ第1期〜三宅香帆と谷頭和希の文章講座」を受講していたのだ。ライタースクール的な立ち位置の講座は初めてで、受講生はみんなコミュニケーション力が高い印象だった。初回から、隣の人と仲良くお話ししているのだもの!

感想を定期的に上げることはできなかったので、講座を終了してどうだったかをまとめておこう。


文章は読者とのコミュニケーション!

ライターとして、エッセイやコラム、ウェブ記事や本の企画など、書きたいものをどう戦略的に書いていくか? を指導してくれた。
文章というのはコミュニケーションであって、あらゆる文章は読者に対して書かれている。
そんなん当たり前でしょ? と思うかもしれないが、案外わかっていても意識して書くことは難しい。

なぜなら、書き手は書きたい内容で頭がいっぱいだからだ。自分の思いや自分の世界観を出すのはとても大切だけど、読者にどう見せるか? 読者は理解できているか? まで意識を配るのはやってみないとその難しさはわからない。

改めてそういう視点で、Web記事やnoteを見ていると、読者の気持ちを考えて文章で話しかけてくれている。
上記の、『そんなん当たり前でしょ? と思うかもしれないが〜』という書き方も、読者はきっとこう感じるだろうと想定して、いったんその気持ちを汲み取ってから、自分の考えがそれとは異なってくるとアピールしているのだ。

これが上達すると、読者がひっかかりやすいところに説明を出したり、炎上しそうな話題には丁寧にフォローしたりすることができる。自分の伝えたいことをただ書くだけでは伝わらない。読者がどう考えて読むかを考えることが必要なのだ。

この読者とのコミユニケーション術を身につけるのは、とにかくたくさん読むしかないのだろう。そこで、最近ははてなブログのブックマークやランキングをチェックしたり、noteのおすすめや編集部のピックアップを読んだりしている。いつかピックアップされたーいと思いながら…🔥

文章は結論から書き出せ!

文章は結論から書き出すように工夫すべき、と指導されたとき、そりゃそうだよな〜と思った。 
結論から書き出すことで、読者はすぐにその文章の核に触れられる。そこから読み出すことでスムーズに頭に話題が入り、読解中に結論が何かと探すストレスが減る。

ゆる言語学ラジオでも、そんな話題で最近語られていた。そもそも一般読者は文章を最後まで読み続けてくれないものなのだ。つまらなければ途中で読むのをやめるし、興味を惹かれなければそもそも読もうとすらしてくれない。だから、タイトルに結論、目次も結論、書き出しにも結論と読者が分かるように配置しなければならない。


(ちなみに、結論から喋るのは、普遍的なものではないらしい。面白い!)

でも、これって読み手にだけでなくて、書き手にもいい意識づけになる。書き出す前に、結論をどう伝えるかを考えるのは、自分の中での理解度を上げる作業になるだろう。
わかっていても、なかなか思うように書けないものなのだ。だからこそ書くのは面白いのだけど、やはり神経を使った文章は、それだけ読み手に渡りやすくなるのだ。

文章の新しい視点とは?

お二人の話を聞いていて、常にアンテナが立っている人なのだと思った。
それぞれの得意なジャンルがあって、その中でも独自路線を築いているのには、努力と分析と実行力があるからだ。

どうしてある本が売れているのか? どうしてその記事が読まれているのか? 
同じようなジャンルの文章があるのに、どうしてそれはピックアップされているのかを考える。
そこには必ず、今までになかった「新しさ」があるのだ。

そして、自分が文章を発表するときには、その文章は、同じジャンルのなかでどれだけ新しいものを提示するのかを考える。
全く書かれてない分野なのか、それとも書き尽くされた分野なのか?  
これは常にその分野を追っていないと出来ないことだ。日々鍛錬、日々努力。
本の紹介は好きでやってきたし、小説も書いてきたけど、ただやっているだけではだめなのだ。戦略的に他との違いを考えて書くこと。
より神経を尖らせること。
故にnoteは実験場! と称して、毎日更新を目指して書いている。なかなか実現には程遠いのだけど、諦めずにトライしていくぞ!


言葉の絶対音感を鍛えたい

言葉は適材適所、置くべきところにおいてこそ伝わるものだと最近感じている。
講座ではっきり言われていたことではないのだけど…。

自分が使い慣れている言葉には、気持ちがこもる。反対に、わざと引っ張っり出してきた言葉には、気持ちが乗ってこない。
最近、Timelessのオーディション番組が
オーディションの選考の様子が、まるで就職活動の面接のようだと話題だ。

使い慣れてない付け焼き刃の言葉がどれほど脆く薄っぺらく感じてしまうのかが透けてしまって、目を逸らしてしまいたくなる。でも、反対にこれまでの経験と確かな自信がある人の言葉は揺るがない。
どういう言葉を今ここで扱えば正解なのか? 絶対音感があるのではと思う。

それを、中島梓の『小説道場』を読んでいても感じた。どういう言葉をチョイスするかで、書き手の理解度は丸裸にされてしまう。
言葉と言葉の結びつきなどの感覚を身につけるには、やっぱり文章を読むしかなくて、そのセンスを身につけるための努力の日々が必要なのだ。



結論! とにかく読んで、とにかく書け!

そんな〜って感じだけど、事実上手くなるには読んで書くしかないのだ。
簡単直球、上達コース! これをやればあなたもプロに!?  そんな、美味しい話なんてない。

もちろん、ただ書けばいいというわけではない。戦略的に考えて、自分の書きたいジャンルに狙いを定めて、読んで書き溜めていくこと。
簡単なようで、続けるのは難しくことをたくさん教えて貰えた。
これからも、コツコツ読んで書いていこう。


お知らせ
講座有志で同人誌作る予定です。参加者がどれだけ集まるか、どんなテーマで作るかも未定ですが、文学フリマ40を目指しています。よろしくお願いします!

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