変えなくていい未来がほしいから。
夫婦別姓の議論は、政治ブラックボックスのようだ。
反対派か推進派かで白熱する様は、アメリカの中絶問題と重なる。
サマンサ・ミルズ「ラビット・テスト」
を読んだ時の衝撃は忘れられない。
海の向こうでは、
この島国の論争が、どう映っているのか気になってしまう。
選択的夫婦別姓の議論は、気にして見ている。
なぜなら、法律婚をしたら、
名前を変える側になり、
受け入れてしまい、
変わってから違うよな?と
モヤっとしているから。
名前が好きだから、
事実婚を選んだ。
パートナーに変えてもらった。
事実婚になった。
意外に他の人は、
法律婚か、事実婚か、
名前を変えるか、変えないか、
さらには海外法律婚まで、
考えているのか?
自分の姓が嫌いだっただろうか?
なぜ、どちらが姓を変えるのか、腹の底から話し合わないのか?
法律婚をする時、どんな話をしたか?
もう記憶が曖昧で覚えてない。
それは、結婚に伴う負荷が重いからだ。
釣書を書いたり、顔合わせしたり、転居先を決めたり、仕事先に伝えたり、結婚式を考えたり…大変だった。
法律婚では姓を変える必要があります!
今までの名前を変える、リセットボタンが搭載されているんだ。
注意喚起のポップアップが出てきたっていい。
顔合わせのときに、二人はどの姓にするの?と和気藹々と話したっていい。
「変えるなんて思ってなかった」
パートナーの言葉に酷く傷ついたのはいつか?
思い出してちくりとパートナーを刺してしまう。
新居の表札は、自分の旧姓を入れたい。
パートナーは動揺したんだろう。
半年以上も表札は、テープにマジックペンで書いたままだった。
なぜ、自分は考えられなかったのか?
ふわふわと曖昧になって、変えてからモヤモヤして、思い出してチクチク言ってしまう。
そもそも、なぜちゃんと考えるのか?
他の人がどうやって、変える、変えないの丁寧なプロセスを渡ってきたのかを知りたくてたまらない。
その力が自分にはなかった。
そして、もういらないものになるかもしれないからこそ残してほしい。
と、思ってたら小沢あやさんのマガジンを更新され、さっそく読んだ。
こんな法律婚の仕方もあるんだ!と面白く読んだ。
政治で反対、賛成される前に、
もっと生身の体験談を聞きたいし、読みたい。
誰か、本にしてください!
実は、モヤモヤ小説を書いていた。
当時、小説すばるより、すばるより作品と評価してもらった。
改姓✖️脱毛✖️言語SF。
おわり。
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