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H a p p a n o U p d a t e s - No.267

10月の葉っぱの坑夫の更新情報です。
・【新世代作家が描く小説のいま】From Africa!!!
 短編小説(第5回)
・最近思ったこと、考えたこと

タイトル画像:Selmer van Alten (CC BY-NC 2.0)

□【新世代作家が描く小説のいま】From Africa!!!
アフリカ短編小説集 もくじ  巻頭エッセイ(ニイ・パークス)

5. メクレマ、閃光融合テスト*をしくじる マーティン・エグブレウォグベ(ガーナ)

夏休み特集で『ヒルトップ・カフェでコーヒーを』という超短編小説を紹介した、ガーナの作家、マーティン・エグブレウォグベの再登場です。この作家はこれまでに2つの短編小説集を出していますが、どの話も非常に興味深いところがあるのですが、ちょっと理解が難しかったりもします。

その理由の一つが、多くの日本人にとってあまり馴染みのないキリスト教的な思想が背景にあること。いや、これはマーティンに限らず、アフリカ諸国や中南米各国の作品でも、感じられることが結構あります。世界はグローバル化して、多様な文化を互いに享受し合い、影響し合っているのは事実ですが、それでもなお宗教観や、それにともなう慣習的な行為や考えの違いは存在しているように感じています。

それが悪いか、と言えば、そういうことでもなく、逆に宗教観の違いが互いのギャップの理解のヒントになっているとも考えられます。

ちなみに、タイトルの「閃光融合テスト(Flash Fusion Test)」というのは、ChatGPTによると、脳の視覚処理速度を測るもので、点滅している光が点滅ではなく、連続している(融合している)と認識される時点を評価するテストだそうです。
タイトル画像は、この小説に出てくる「オワレ」というガーナが発祥の地、と言われているボードゲームです。

□ 最近思ったこと、考えたこと(happano journal)

10.10/24 辞書はどのようにして作られるのか(中学生からのおススメ本を読んでます)

10.24/24 第3言語の学び方:日本語→英語→スペイン語 → ズールー語 →・・・

学ぶこと(特に頭をつかって)が面白いと感じたことは、子ども時代あまりなかったのですが、大人になると、これほど面白いことはないという風になったりします。なぜか。その理由の一つは、大人になればなるほど、年をとればとるほど、自分の知らないことの多さに驚嘆するから、ではないかと。

今回の記事は二つとも、何かを学ぶことと関係があります。辞書の話の方では、中学生から学ぶことの面白さ、楽しさについても書きました。中学生に戻りたいとは思いませんけれど、中学生や高校生から学ぶことは結構あるのかもしれない、という気づきはある意味、貴重でした。


Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org


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