#48 「指示待ち人材」が「指示ゼロ人財」になる場づくり/その1【信頼】
【指示待ち人材】が【指示ゼロ人財】になるためのリーダーの仕事は「場づくり」です。
どんな「場」かと言えば、「リーダーが指示命令しなくても、自分たちで課題を見つけ、考え、共創し、解決してしまうチームになるための場」です。
そのためには「心理的安全性が保たれた場」をつくる必要があります。
そして、その「心理的安全性が保たれた場」のために重要なことのうちの一つが「信頼」です。
「信頼関係」で結ばれたチームであれば、「心理的安全性」はかなり保たれた状態であると言えますが、これが…まぁ、簡単ではない(笑)…ですよね。
しかし、この「信頼関係」なくしては、なかなか「指示ゼロチーム」になることは困難ですから、「どうすれば信頼関係で結ばれたチームができるのか?」と、リーダーは常に自分に対して問いを立てる必要があると思います。
さて、マサチューセッツ工科大学の組織学習センター共同創始者のダニエル・キム氏によって提唱された「組織の成功循環グッドサイクル」というものがあります。
簡単に説明すると…
組織が成功するための循環…グッドサイクルが回るためには、一番最初にやることは「関係の質」を高めること
ということです。
①関係の質を高める
信頼や尊重に基づいて、関係の質を高める…そうすると…
②思考の質が高まる
関係の質が高まると、心理的安全性の場がつくられ、発言が活発になり、そこから気づきがあったり、いいね!が増える。そうなると…
③行動の質が高まる
「いいね!やってみよう!」という機運になるので、行動すること自体に意味を見出し、行動が活発になる。そうすると…
④結果の質が高まる
行動を起こせばおのずと結果が出ます。いいにしろ悪いにしろ結果が出ますが、そこで、また信頼関係が結ばれたチームで振り返り、検討をして、また、アイデアを出し合い、行動を起こすと、前よりもさらによい結果が出る…
このように、グッドサイクルが回る…と言われています。
これを④の結果の質を高めるところから始めてしまうと、バッドサイクルが始まります。
上司が部下に対して
「結果を出してから物を言え!!」
なんてやるやつですね…
最悪です…
これで、関係の質は悪くなり、思考も働かず、結果よい行動が起こせるはずもなく、また結果の質は低下していく…
実は、多くの組織でやっていることがこのバッドサイクルなんですね。
なので、リーダーの仕事は、まず「関係の質」を高めること。
そして、そのためにやることは、リーダーから部下…自分から相手にたいして「信頼をする」という事です。
アドラー心理学でも、自分から信頼をすることが、関係の質を高めると言われています。
そして、ここ…大事です…
信頼というのは、上の立場の人間が…
【より早く】【より多く】が基本です。
「自分が信頼されるにはどうしたらいいだろうか?」
と考える方は多いと思いますが、自分が信頼されるために何をしよう…ではなく、まず、100%無条件に相手を信頼することが大事なんですね。
100%!
無条件!
です。
条件付きの信頼は、本当の信頼ではありません。
それは、信用です。
「〇〇を担保に入れてくれたら、信用して、お金貸しますよ」
ってやつです。
信用と信頼は違います。
信頼は
立場が上の人間から!
100%!
無条件!
でするものです。
アドラーさんや、アドラー心理学を学ぶ人たちでも、これは簡単なことではない…と言っています。
しかし、自分からやらなければ、誰がやるのでしょうか?
過去と他人は変えられない。
自分と未来は変えられる。
です。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪
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