スマホのメモ帳

 前に書いたものを見返すと、いつ考えたんだよこんなこと、という文章が沢山出てくる。その大半は授業中に空想を広げたものであり、後のいくつかはドラマや映画、小説なんかを見て影響されたことによるものだ。スマートフォンのメモ帳だけに留めておくのでは文章ちゃんたちが少し寂しそうなので、今日はひとつこのノートに残そうと思う。話、文脈、まとまりが無いですが、最後まで読んで頂けるならとても嬉しいな、です。

件名:ポイズンドーター・ホーリーマザーを読んだ。
(以下ネタバレを含みますよ)

 自分の中で解決させてしまうことほど恐ろしいことはないのでは?かといっていつも大ごとにしたり、配慮など一切気にせずに相手の心、話に踏み込んでいくのも難しい。面倒なことになりかねない。
 人の二面性。私の友達は、私といない時は私の友達ではない。人間同士の二面性。私は親友だと思っていたのに、相手はただのクラスメートにしか思っておらず、むしろ煙たい存在だと思っている。関係性に介するコミュニケーションが足りなければ足りないほど、偽もの、事実と異なるような妄想で補おうとするのが、感情や思考力を持っている人間だ。私達はストーリーテラーやナレーターではなくリアルを生き抜け!の登場人物なので、どんな教育を受けたとしても、逆にしたとしても、同時に二面性を見ることはできない。二画面同時再生などできやしないのだ。

 幸奈は正幸が虐待を受けていると思い込んでいたが、実際は全くの事実無根であった。いかがわしいと思い込んでいた音は洗濯機の音であったし、正幸少年の母も父も優しく幸せそうな家庭であった。その形を壊していたのは紛れもない幸奈の母であり、幸奈少女はそれに気づかない。(コミュニケーションが足りなければ〜のようなことが先述にありますが、これは言葉を交わしていても妄想だけが一人歩きしすぎていたためちょっとばかし例外でしたね)彼らはどうすれば救われていたのだろう。幸奈の母はどうしてあそこまで狂っていたのかしら。幸奈の虚言癖はあの母が育てていたために引き起こされた?

 人間とは自分たちのことであるのに、いちばん難しい問題なのだから不思議だなと思う。人間と関わることは難しいし、人間であることも難しい。異なる視点、つまり二面まあ時には五面ほどの視点を持てばもうすこし楽になるんじゃないのかな。その訓練を組み入れて教育を進めるべきだと思うんだけどな。学校は社会の縮図なんだから校則は破るな、揉め事が生まれたなら真っ先に謝れ、上の人間が言うことは絶対だ、これは社会に出たときに困らないようにするための訓練だ。より、もっと大事に向き合わなければいけない。気がするので。

 湊かなえさんの本が好きだ。お話ひとつひとつが私の好みに合っているし、本当に面白い。大人になっても覚えていたい。ドラマ版で女子高生が正幸の方を見て何やら悪口を言ったために動いた彼の姿を見、スカッとなったことも覚えておきたい。





今日はこの辺で。


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