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カレーですよ4330(森下/錦糸町 台湾料理 生駒)カレーか否か。異能台湾料理店の麻婆カレー。
わたしが勝手に「異能台湾料理店」と呼んでいる店がある。京葉道路沿い、錦糸町と両国と森下の真ん中くらいのイメージだろうか。ちょいといきづらいが行かない手はない店なのだ。
カレーですよ。
その店は台湾料理店。町中華の分類にも少し入るかな、くらいなカジュアルで気さくなよい店だ。
が、しかし。侮っている場合ではない。カレーメニュー、要注意である。すごいの、揃ってる。店の名は、
「台湾料理 生駒」
そのメニュー、恐るべし。
排骨カレー炒飯、麻婆カレー飯、豚肉とじゃがいものカレー炒め。ちらちらと、ちらちらと、カレー味の何かがメニューに顔を出す。
もちろん他の料理もうまい。しかしカレーメニュー、やっぱり異能台湾料理店なのである。
こういつ台湾料理の専門店がカレー味、どういうものなのかと食べてみれば、驚きの美味しさ。クセになって通ってしまう味がある。店のにいさんねえさんも気さくで気分がいい。
さて、注文を考えよう。ちょうど昼時で店内で3人ほど待つ状態であったので待つ間に熟考、
**「麻婆カレー飯 排骨のせ」 **
と決めた。
麻婆カレーと言うジャンル、未だ味の方向性がどこの店も同じように一方向に向くと言うふうにはなっていない。これからもそうであろう。そこに麻婆カレーの妙味がある。
カレーライスの上に麻婆豆腐をかけるだけの二重レイヤー系(ex:八重洲地下街アルプス)、カレー、麻婆を鍋内で調理、融合するタイプ(ex:カレー倶楽部ルウ)などあり、麻婆豆腐自体も麻と辣の要素を持つ四川風のものもあれば丸美屋系もある。麻婆カレーは未だ、とても自由なのだ。
さて生駒の麻婆カレー飯 排骨のせ、これがもう最高なのだ。
麻婆豆腐部分は麻辣成分きっちり入ったシビレるおいしさ。それが中華カレーと融合する。
1番初めにやってくる中華料理店のカレー然としたスパイスと油の香り、それが強く食欲をそそる。カレー粉的な香りと中華の脂系の匂いとの混ざり技でお腹と舌への刺激がグイグイやってくる。旨くて仕方ないのだ。
食べ始めてひと口目は、うん、確かにこれはカレー的香り、と納得。しかし面白いのか食べているうちにカレーの雰囲気や味がどこかに消えていき中華料理店の料理の味に飲み込まれていく。そして食べ終わるとやっぱり口中にカレーを食べた名残も感じられる。これはなんだか面白い。カレーと麻婆どちらが強いかと言えば麻婆なのであろう。店としても台湾料理店として至極真っ当であろう。しかしその絶妙なバランス、大変においしいし面白くてたまらない。
そして排骨、これまたたまらない台湾的あまじょっぱテイストで旨くて旨くてもうたまらない。しかも肉が大きい。こんなに大きな排骨を僅かプラス320円で追加できるとは!!
まったくもってク罪なメニューなのである。
さて、これはカレーであるか。
そう聞かれればそうではないとわたしは答えるだろう。バランスとして、中華カレーを土台として麻婆豆腐を融合、そうなればカレーより中華に寄るのは当然だ。
しかしこの店ではこのメニュー、厳然としてカレーと呼ばれているのである。一体これは何なのか。その答えを出すのはナンセンスというものだ。
それがつまりカレーというものの鷹揚で懐が広さであると言える。それでもこれはやはりカレーである、そう言われてしまえば頷かざるを得ないのだ。
そんな些細なことはどうでもいい。とにかく、間違いなく旨い。それだけでいい。その名前よりも、旨くて幸せなら、それでいいのだ。
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