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【エッセイ(ミニ)】だいたいうまくいく
アメリカの大手IT企業が人を採用する際に「人柄」を重視する流れになっている、と聞きました。
IT環境の広がりで、それを使いこなしてそれなりに高い仕事能力を持った人が応募してくるので、ITの知識以外の一面、つまり人間性や考え方、シンプルにいうと同僚や取引先と信頼関係を築けるか…という面を重視するようになってきている…ということでしょうか。
日本では近年、企業の「年功序列制」の崩壊とともに「能力主義」つまり人物評価に個人の能力の査定結果を基準として地位や賃金に反映するという考え方が定着してきましたね。
「能力(成果)」か「人柄」か。
これはIT業界に限らず、あらゆる業界での採用する側、または昇進などを判断する側にとって、きっと今も昔も悩みどころですよね。
私が新人の頃、直属の上司に
「『お前が持ってきた仕事だったら引き受けるから』と同僚や先輩、上司に言ってもらえるような人になれよ。仕事は続けていれば覚えられるから。」
とよく言われていました。私は企画営業で外部から受注した企画案を各セクションに引き継ぎ、現場のスタッフに企画を実現(実行)してもらうという仕事をしていました。
なにより人として信頼してもらうように。そうすれば仕事はだいたいうまくいく。
もうかなり前の話ですが笑、これは仕事だけではなく実はこうして文章を書く時にも心がけていることなんです。
読む人に「信頼」とはいわずとも、「共感」してもらうような文章を書きたい。そうすればいつの日か、だいたいうまく書けるようになっている…と信じて。
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