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バラちらし風の海鮮丼〜重層的なうまさ
先日の休日。
前の晩に、刺身の小さくカットしたミックスのパックがあったので、海鮮丼ぽくして食べようと購入。
ネギトロ、生ウニのパックもあったのでそれも買いました。
買った晩は飲みに出る予定だったので、翌日起きたら海鮮丼にしよう、と、さっと別なもので腹ごしらえし、出掛けるタイミングをはかっていたら、そのまま寝てしまいました。
連日の飲みは身体がしんどくなっているのかもしれません。
おかげで十分な睡眠をとることができた翌日。
満を持して準備にかかります。
米はいつものとおり100g量って、洗い→研ぎのあと浸水します。タイマーで1時間。
その間にまずは汁物を用意。お椀一杯強の水に出汁パック、椎茸、えのきを鍋に入れ点火。
沸いたらしばし煮立たせて、味付けはあと。
次は刺身ミックス。1%の塩水につけて少しおきます。余分な水分と臭み抜き。ザルにあげてスタンバイ。
その間にヅケだれ。醤油大さじ1,味醂とお酒各小さじ半を混ぜればOK。
器に塩水処理済の刺身、ヅケだれを入れ、刻みネギ、ワサビを加えてヅケにします。
サラダは千切りキャベツ、スプラウト、ルッコラ。
簡単にフレンチドレッシングぽいのを作ります。
オリーブオイル50㏄、米酢35㏄、煎り酒15㏄、塩少々、ガーリックパウダー少々。
ホイッパーでよく混ぜたら、仕上げはたっぷりの黒胡椒。
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ご飯が炊けたら、丼に仕立てていきます。
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すしのこで酢飯にして、胡麻と刻みネギを表面に。
そこにネギトロをしきます。だし醤油を少しまぶして、軽めに下味をつけました。
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そこにカット刺身を散りばめます。
見たところ鮪、ブリ、サーモン、鰹のたたき、イカも少し入ってました。端の身の盛り合わせ、オトクですよね。
その上に、焼き海苔を軽くガス火で炙って、クシャっともみ海苔にして散らしました。
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ここから、ようやく主役の登場です。
パックの生ウニを散らします。
函館でむらかみのウニもいただいて来ましたし、本当に美味しいウニがあるのは理解していますが、アメ横の変な商品や、粗悪な回転寿司屋さんの干からびたウニでなかったら、だいたい美味しいですよね。
そして決して安くはないですし。
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そしてイクラ。これも安価な鱒いくらですが、自分の舌にはそこまでの差は分かりません。
全体をまとめるのと、見た目にあると締まるという理由も込みで、真ん中に卵黄をのせて完成♪
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汁物は味噌󠄀汁ではなく澄まし汁が合うイメージだったので、塩ひとつまみで仕上げました。
茹でアスパラは緑黄色野菜枠で冷蔵庫に確保してあったのと、ガリの代わりに紅生姜。
いつものオニスラは無意識のうちに用意。新玉ねぎなので普段より多めに。
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休日最初の食事は豪華バラちらし風海鮮丼ランチです♪
オニスラはいつも、軽く塩をまぶしてから水にさらして、絞ってだし醤油でいただきます。
毎日食べるというとき、さっと用意できて飽きのこない、玉ねぎの種類や質も問わない食べ方として定着した食べ方。年単位で毎日食べています。
ただ、新玉ねぎの季節は塩でしなっとさせずに、カットしたら水またはそのまま空気にさらしていただくのもいいですね。
サラダも、ドレッシングが成功。オリーブオイル、普段炒め物に使う油とは別な、ちょっといいオイルを持っていて、今回はそのフルーティーさが活きました。ガーリックパウダーと黒胡椒のアクセントも効いています。
ルッコラのほんのり苦味の立つ感じ、美味しいですよね。
アスパラはマヨでシンプルに。この野菜の旨味の濃さは、こうしてシンプルに茹でただけ、とかで味わうと強く感じますね。
いよいよ丼。話の順番、というよりも、実は実際に食べるときも、一皿ずつ平らげていく癖があります。
小学給食の「三角食べ」の推奨(強要)への反発が潜在意識にあるのでしょうか。
そしてお行儀の悪い話ですが、飲み物や調味料を取りに行く、または飯、汁のおかわりのついでに、そこまでに空になった食器は下げて、なんなら洗ってしまいます。
洗い物を溜めないのは自炊を続ける上での大きなポイントで、ひとりなのを良いことに、そのへんは効率重視でいっています。
前振りが長くなりました。丼サイコーでした。
海鮮丼だとあとから醤油をつけたりしますが、先に下味をつけてあるので、ワシワシと食べられます。
ちらしにした利点ですね。
魚介それぞれの旨味、歯応えのバリエーションをウニといくらのコクが包み込み、卵黄も手伝って一体化します。
そこにワサビ、ネギ、胡麻の風味がそれぞれ主張してきて、飽きることなく食べすすめられます。
海苔も効いていますね。
「味変」を否定はしませんが、もともと日本料理の薬味という文化は、味変せずとも飽きずに食べるための伝統的な工夫です。
海鮮はやっぱり酢飯にしたほうが相性が良いと思います。
お寿司をいただくご馳走感がより増すのかな。
連日の飲酒を身体からのサインにより(寝過ごしという形で)回避して、起きてからのこの充実の食事。
充電された感覚で、このあとお手掛けして有意義な休日を過ごせました。