【手術前日】
初の清拭を体験した。
ただただ、拭かれるだけ。拭かれるというよりは、撫でるみたいな感じだった。
隅々までという感じではない。
正直なところ、これで綺麗になるのか?清潔を保てるのか?疑問だった。
やらないよりは、ましか?のレベルだった。
これだと、我が家のヘルパーさん達の方がはるかに優秀だ。まぁ若干例外はいるが・・・
本当に感謝しなくてはと感じた。
清拭の後は、ベッド上で頭を洗ってもらった。
ベッド上でおむつの大きいサイズを頭の下に敷き、頭にお湯をかけ髪を濡らしシャンプーで洗う。そして、洗い流す。
普通の工程と変わらないが、すすぐお湯の量が絶対的に少ないのと汚れたお湯は、おむつに吸い込まれるのだが、汚れたおむつ側に後頭部がくっつきっ放しで気分的にいい感じはしない。
だがしかし、頭が洗えたことが嬉しかった。
とても複雑な気持ちだ。
髪の毛も月1カットで、本来なら骨折日の4日後に理容店に行って、サッパリするはずだった。
髭もイケメンヘルパーが整えてくれてたが、2週間伸ばしっぱなしできっと汚かっただろう。
髭もフィリピン人女性に剃ってもらった。
が、これも酷かった。電気シェーバーを使い回ししていたからだ。
刃の部分をアルコールで拭きとってはいたけど、気分のいいものではなかった。
ま、これで一通り綺麗に?なったかわからないがサッパリしたような気がした。
鏡が無いので確認もできないが・・・
でも、これが続くと自然と違和感がなくなる。
きっと、ゴミ屋敷に住んでる人と同じ感覚なのでは?と、今になって思う。
体験してわかるが、やはり入院生活は過酷だ。
つづく