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『もしドラ』 真摯さとは
小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』で「真摯さ」についてのくだりがあります。
この「真摯さ」とは、ただ決められたことを形通りにこなすのではなく、与えられた使命や役割に真剣に向き合い、内面的な誠意をもって取り組む姿勢だと説かれています。
外から見れば、行動が適当だったり、やる気がなさそうに見える人であっても、自分の役割をしっかり意識し、必要な努力を惜しまないのであれば、その態度に「真摯さ」が宿るのです。
この姿勢は、表面上の印象や言葉遣いだけでは判断しにくいかもしれませんが、きちんと観察すればその人が本当に自分の使命や役割に向き合っているかどうかが見えてきます。
いわば目立たない行為であっても、中に込められた誠意こそが本当の「真面目」と呼ぶにふさわしい姿なのです。