これはあくまで料理酒です。
1年で50冊読むことを目標にしていたのだけれども。6月の時点で目標達成がかなり難しいことには気がついていたけれども。ここまでで27冊。50冊までは遠い。モームリ。しかし、6月のあの時点ではまさかこの後、京極堂シリーズの沼にはまるなんて想像していなかった未来だ。
それでは6月以降に読んだものの記録。スタート。
16 無名仮名人名簿(向田 邦子)
17 姑獲鳥の夏(京極 夏彦)
18 いつかたこぶねになる日(小津 夜景)
19 魍魎の匣(京極 夏彦)
20 星の王子さま(アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ、池澤夏樹訳)
21 狂骨の夢(京極 夏彦)
22 鉄鼠の檻(京極 夏彦)
23 絡新婦の理(京極 夏彦)
24 塗仏の宴 宴の支度(京極 夏彦)
25 塗仏の宴 宴の始末(京極 夏彦)
25 陰摩羅鬼の瑕(京極 夏彦)
26 邪魅の雫(京極 夏彦)
27 鵼の碑(京極 夏彦)
ちょっと待てよ。鈍器は1冊で1,200ページとか1,400ページとか正気の沙汰とは思えぬ分厚さなのである。シリーズで一番薄い『姑獲鳥の夏』でさえ600ページを超える厚さなのだ。ということは鈍器1冊を3冊分とカウントすれば(なんで?)、鈍器10冊×3で30冊のふつうの文庫本(ふつうとは?)を読んだと言い張っても差し支えないのではないだろうか。すなわち、鈍器1冊を1冊とカウントした場合はここまでで27冊となるけれど、鈍器1冊を3冊とカウントすれば27+20で、ここまでで47冊(計算合ってます?)。あ、まずい「冊」の漢字でゲシュタルト崩壊が。こんな漢字ありましたっけ?
50冊まであと3冊ならいけそうな気がする。おりしもわたくし、最近古本屋さんにはまっておりまして、仕事の帰りにちょこちょこ立ち寄っては冬の夜などに読みたい本を買い集めているのであります。古本なんてちょっと前までは全然興味がなかったのに、京極堂の影響ですかねぇ、古本屋さんで宝探しのように本を眺めて手に取る瞬間の悦びを知ってしまったのである。レジにちょこんと座ったおばあさんまで含めて完璧なシチュエーション。いつ寄ってもわたし以外のお客さんを見たことがないので、どうやって地代などを捻出されているのかしらといらぬ世話を焼きたくもなるのだけれど、古本屋さんはおそらく本業ではなくて趣味の延長なのだろうなと想像している。商売っ気がなさすぎるもの(褒めています。羨んでいます。)。
料理酒にはこれと決めている(急に)。
2リットルパック、もしくは3リットルパックを常備している。重たいのでいつもアマゾンで購入していたけれど、最寄りのスーパーで3リットルパックが1,300円台で売られており、暗算が苦手なわたしでも感覚的にお得な気がしたのでせっせと買って持ち帰ってきた。料理だけでなくてそのまま飲んだりもしている。料理に使うよりもそのまま飲むほうが多いということには気づかないふりをして、いつも「料理酒」という名目で買っている。そして「それ料理酒だから」と言い聞かせて置いている。徳利に入れてお猪口で飲めば、安い酒でもそれなりに満足できるのであるから、酒器というのはすばらしい発明品であることよ。しかし、紙パックの大容量の酒を常備して、ちょこちょこ飲むなんて、これもまた若かりし頃の自分では想像していなかった未来だ。
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