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HaniwaFactoryの小話

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【再掲】ホームベーカリーにて薄力粉100%で旨いパンを焼く10の条件(レシピ付き)

【再掲】ホームベーカリーにて薄力粉100%で旨いパンを焼く10の条件(レシピ付き)


再掲にあたってのまえがきこの文章の初公開は2008年10月18日、FC2ブログでやってた「HaniwaFactory [Blog版]」(現在は公開終了)にて。なぜこんな古いテキストを再掲しようと思ったのかを一応書き記しておく。

うっかり昔の製パン狂いの狂気の思い出をTwitter(絶対にXって呼ばない派)で長々書き連ねていたら、自分ではそこまでの狂気と思っていなかったのに何故かバズってしまい狂

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母株式会社

母株式会社

昔働いていた現場で、隣の席だった同僚のTさんとは他愛もない事をよく話していた。

T「昨日、実家の母から電話があってさ~。」

Tさんの田舎は九州のド田舎である。

T「うちの母さん、なぜか俺が精神的にまいってたり体調崩して元気ない時に絶対電話してくるんだよね。昨日もそうだったから本当に驚く。」

私は雑談に雑談を重ねていたので、別にTさんとはお互いに友達と言えるほどは仲良く無かったのだが、Tさん

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【再々掲】短編小説『最後の運動会』

【再々掲】短編小説『最後の運動会』

再々掲にあたってのまえがきこの文章の初公開は2005年12月8日、FC2ブログでやってた「HaniwaFactory [Blog版]」(現在は公開終了)にて当時のタイトルは「自記自賛:HaniwaFactory作 ショートストーリーNo.1 『最後の運動会』」。のちにHaniwaFactory文芸部(旧名:ポロンヌ)というブログ(現在は更新停止)で2016年7月30日より再掲していたものです。

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【HaniwaFactoryの小話】濁点と半濁点の狭間で揺れる

【HaniwaFactoryの小話】濁点と半濁点の狭間で揺れる

以前ここに書いたキツネコンコンの友人からカフェに呼び出され、今度はカレーの話をしていた。まだ私の知らない美味しいカレー屋を知っているか?という内容だったはず。

私はカレーを家で作ることが多く、外で食べる機会は少なくて、食べるとしたらここ十年くらいココ壱番屋しかない。お前もココイチは知ってるだろ。だからお前の求める「未知の美味しいカレー」情報はきっと知らない…ああそうえいば、知り合いに血液の代わり

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「目が滑る」

「目が滑る」

昔から、残念な文章を書いては人に見せつけている。

覚えている最初のは、中学の頃だろうか。国語の課題で、15分間あげるからその場で詩を書けなどと無茶ぶりをされ、せっせと書いた。即座に回収されその場で教師が選んで目に留まったものを読み上げる、という地獄の授業。そこで読み上げられたのが自分の詩だったのに驚いた。ちょっとした快感だった。少し楽しいと思った。こんな中学生の頃はコバルト文庫の「愛してマリナシ

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【HaniwaFactoryの小話】手でキツネ作ってコンコン、とは。

【HaniwaFactoryの小話】手でキツネ作ってコンコン、とは。

私は、突然友人に話を聞いて欲しいと呼び出された。

ただでさえ自分の事で精一杯人間である私は他人の話を聞くのは面倒な性分なのだが、その友人曰く「あんた何を話しても動じないから気楽」というので、まぁそうだねと。古い付き合いだし小一時間しか確保しなかったし、まぁいいかと外に出た。

仕事帰りの友人とオフィス街で待ち合わせて、適当なチェーンのカフェに入ってスターバックスの偽物みたいなナントカラテみたいな

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