就活漫談(電卓)
とあるメールが私に届く。
筆記試験は今まで受けたことがない私。メールを読み進める。
電卓かぁ。そんなめんどくさい計算でもするのか??と思いつつ2週間後、当日を迎える。
別の企業のためのテストセンターも同じ日に予定していたこの日、例の如く電卓の存在などつゆ知らず、家を出る。
電車に乗って最寄駅につき、会場の住所を調べメールを開いた矢先、電卓を忘れたことに気づく。
やらかしポイント1
電卓忘れる
ただこんなことで私は慌てない、なかったら買えばいいじゃないか。ついでにこの大学4年間、関数電卓買わずに生きてきたんだしこの際買うのもありか!
すぐ開き直りコンビニで購入。
1200円
高くね?と思いつつここも冷静。試験会場へ足を進める。
試験の内容としては数学。インターンで学んだことが中心だろう。そんなに難しくないだろうと思い会場に到着。
あれ、参考書持ったガリ勉が多いぞ?焦る。高3の模試じゃねぇんだから。正直自分はここ第一志望でもないし企業見学のついでと思ったがそんな人いなさそう。(なら電卓買うなって話だが)
時間になり、出席をとり試験室へ。ここで衝撃の一言。
なぜ企業はこんなとこで優しさを出してくる?ならサイレントで面接落とすのやめろ!
と、思いつついらないアピールをする私。
やらかしポイント2
企業の優しさを信じてなかった
そして意外と忘れてるやつが多い。よし、こいつらにはやる気上回ってる!勝ったぞとポジティブになる。
ついに答案用紙が配られる。6枚。A3。大学受験と同じサイズ感。
え、そんなガチのやつ?
ビビる私。
その不安は絶望に変わる。インターンの内容というより普通に大学数学。そしてむずい。
たぶん数学科にとっては簡単なのだろうが、そうでもなく過去問で単位を取った私は撃沈。
聞いてないよ!、とあの大御所芸人みたく発したいとこだが正直怒るのはそこでなかった。
電卓使う問題ないぞ!?
どこを探しても積分やら線形代数やら、カタカタするやつじゃなくてゴリゴリ計算。
中学生でもわかるようにいうなら、因数分解せよ、とか方程式を解け、に電卓使わせてる話。つまり宝の持ち腐れ。
後半は虚無の時間を過ごし終焉。テストが終わった。
やらかしポイント3
テスト範囲を把握してない
やらかしポイント4
電卓ありゃ勝ちだと思ってた
こうしてテストという名の企業訪問を終えた私は未練もなく一番乗りに会場を出る。
この日はこの出来事で1日むしゃくしゃした気分になる。そんな私が帰りがけによったのはパチンコ屋。
そこまでやったことない私。ただこの日は覚悟が違う。
どうにでもなれとお金を突っ込んだ結果・・・
+5000円
電卓含めても今日の収支はプラス。やっほーい!!
るんるん♪で家路につく私。御社最高!
そして2週間後、見事選考落選。それでも御社には感謝。
おわり
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