国民 読書習慣

「読書習慣」ってなんか響きがいいな
他人から強制されるべきものでもないから習慣化させようとは全く思わないけど…

・オルダス・ハクスリー 素晴らしい新世界 黒原敏行 訳
 子どもを機械的に生産する国家が舞台のディストピア小説。ヒト胎児をビンの中身を操作して作成する職員の男が主人公。
 全ての庶民は様々な洗脳教育を通して国家に対する敵対意識を失っており、妊娠を目的としないフリーセックスが奨励されており、セックスという行為と出生という行為を繋げること自体が禁忌とされている。「母親」「父親」という単語もグロテスクなものとされており、その単語自体が使用されるべきではないとされる。
 (色々考えたけど頭回らないので後で感想を考える)
 作中の描写で、子ども同士が遊びの一環で性行為を行なっている様子を「桃色お遊戯」と呼んでいたのが面白かった。セックスという言葉の代替として面白すぎる。大喜利かも。

・AI法廷のハッカー弁護士 竹田人造
 AIが裁判官になった法廷で、AIを欺くために文字通り「全身」を捧げる弁護士が、AIのある隠された真実を追い求める話。 AIの信用スコアをデータと目算で測りながら、鼻を高くしたり、服を特注したり、身長を伸ばしたり声を高くしたりしながら、裁判官を欺き事件を解決していく。
 主人公の弁護士が完璧主義の正義狂いだったので良かった。完璧主義者の苦悩ってかなり好きなので。最後、それまでの目標が瓦解しかけたかに思えたが逆転、全部が回収されるシーンが本当に良くて、楽しかった。

・華氏451度 レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫 訳
ファイアマン(消火士)が、あらゆる本を焼き尽くすファイアマン(昇火士)になった未来。昇火士として働く男が主人公。
 全部一瞬で無くなっていく恐ろしさが、次々と、最後まで、どんどんと巨大になって押し寄せてくる。全部がなくなった後で、聖書の言葉を頼りに前へ進んでいく描写に、強い光みたいなものを感じて感化された。聖書とか、歎異抄とか、色々な宗教のバイブルを読んでみたくなってきた。信仰が一切なくて色んな宗教から影響を受け続ける狂った人って複雑で面白そうですよね

ついにプロジェクトヘイルメアリーの下巻を借りることができたので、読む
図書館ってやけに知的で敷居の高い(誤用なので、多分ハードルが高いの方が正しい)イメージがあったけど、行ってみると色んな人がいるし、実際は誰にでも開かれているので、図書館が近くにある場所に引っ越すだけで有利。図書館で差をつけろ


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