![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139275264/rectangle_large_type_2_037f89ed12c3f214392cc69262d9fd6f.jpg?width=1200)
余裕がなくてしばらく読めずにいた
瀬尾麻衣子さんの小説『そして、バトンは渡された』を、ここ最近急ピッチで読み進めている。というのも、先日本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』を早く読みたいからだ。
『そして、バトンは渡された』の中で、合唱曲「一つの朝」を歌うシーンが出てくる。
私は学生時代合唱部だったのだが、「一つの朝」は歌ったことないなあと思いながら読み進めていたら、本文中に出てきた歌詞を見てはっと思い出した。
あーこれ合唱部の定期演奏会で歌ったことあったわー!
そうだ、ノアの箱舟の歌である。
合唱部顧問のO先生の提案で、その時の合唱部に「ゆうき」という名前の人が二人いるからという理由で、この曲を歌うことになったんだった(♪勇気と知り合うこと♪だからである)。
そのぐらいのことしか覚えていない。練習がどうだったかとか、どのような気持ちで定期演奏会当日を過ごしたのかなど、細かいことはもうすっかり忘れてしまった。それだけその当時は生活や心に余裕がなかったのだと思う。
そんなことを思い出させてくれるのも、読書の良いところなのかもしれない。