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散乱した詩

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ことばの集まり
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変わらないのだから

何も言わなくていい
結末は変わらないのだから
せめて少しだけ
あなたを恨ませてよ

いつか星が降ろうとも

星が私を見なくとも
その輝きはこの目に届き
こんな最低な世界を
きらきらさせてくれたから

星が願いを知らなくとも
その輝きは道を照らし
こんな最悪な世界を
生きていく術をくれたから

いつか星が降ろうとも
その輝きを忘れない
こんな最高な世界を
私に教えてくれたから

ずっと愛していける

大人になったような顔で
誰もが忘れてしまっても

無邪気なあの頃に
大好きだった世界を

ブリキ缶に閉じ込めて
冷たい土に埋めたりしない

澄み渡る空の蒼さも
寂しさを運ぶ秋の風も

涙を滲ませた熱さも
背中を押してくれた歌も

愛しいと思ったものを
私はまだまだ愛していける

変わらないことはできないよ
でも覚えているから

私はずっと手放さずに
生きていく

愛ではなかったとしても

貴方のためなら
星だって落としてみせるのに

何も望んでくれないから
私はただその背中を見ているだけ

せめて隣を歩けたのなら
せめて向かい合えたのなら

私は貴方の無防備な感情を
揺さぶることが出来たのかしら

それがたとえ
愛ではなかったとしても

あの眸が忘れられない。
あの光が、忘れられない。

星は、今もまだ輝いている。

ヒーローの背中

子供の頃憧れていたヒーローが居ないことを
大人の私は知っているけれど

子供の頃気づかなかったヒーローの痛みに
大人の私は気づいている

救われた世界の裏で
掬われなかった想いを

今の私ならちゃんと
一緒に泣いてあげられるから

シオン

何も言わずに去っていくくせに
遺された何もかもが
貴方を忘れさせてくれない

私の心は貴方のもの

今もまだあの声が
私を呼んでいる

今だけを生きる

過去のことは思い出せない
未来のことはわからない

想い出話は出来ない
来年の予定は決められない

私には今しかいらない
それじゃ駄目ですか?

宙の人へ

あの宙が誰かの見た夢なら
瞬く星は笑っているだろうか

光を手にいれたあの人が
寂しくないように

いつかこの夜の祈りが
遠い朝に届くように

私達は何度でも
声を上げて泣くのだ

必ず迎える寂しさ

この手放せない寂しさを
どうしたらいいの?
私、まだ貴方の未来を
想い描いていたいよ

この引き返せない寂しさを
どうしたらいいの?
昨日を逆さに辿ったとしても
もうただの過去に過ぎないなら

二度と貴方に会えないのと
同じことじゃない

だからまだ

貴方にとっての唯一の道が
本当にそれだけとは限らない

正しいはずの答えが
いつも何かを救うわけじゃない

必死の想いが
誰かを傷つけるかもしれない

だからまだ
選ぶには早いから

悪意の善

その心の底にある愛を
悪意に隠された優しさを
見逃さないように

何が正しいかより大切なことが
きっと何処かに在るから

0710

何処までも続く澄んだ青
瞳の先に広がる空

立ち上がる勇気を
何時までも待っている

私はそれを
正義の色と呼ぶ

気づいてしまう

振り向けない貴方は
前に進むことしか知らないような顔で
その足を引き摺って歩いている

きっと立ち止まってしまえば
気づいてしまう

もう二度と
あの星星が巡り合うことはない
もう二度と
同じ世界を見ることはできない