冒険研究所書店へ行ってきた
あたたかい春の日和が続き、桜もだいぶ咲いた。
それでも、まだ春爛漫とはいかないのに花散らしの雨。
そんな日に、『冒険研究所書店』に行ってきました。
冒険研究所書店は、日本唯一の北極冒険家・荻田泰永さんがやっている
小田急江ノ島線・桜ヶ丘駅東口前の書店。
きっかけはTwitter。
本屋さん。
そうか、フルタイムでドーンと店を構える形から離れれば、できるのかもしれないと思いました。
だって、(現在は)本棚1つで図書館って言っているのだから。
できないことはない。
ご連絡したところ、丁寧に返信がありました。
困ったときに、疑問に思ったときに、相談に乗ってくれる人がいるというのは、何かをするときに大変心強い。
ああ、これは、会いに行こう!と思い立ったのです。
そして、予習(笑)
こちらを読んだところ、荻田さんと同じ年だったことが分かり、荻田さんの北極へ冒険をしている時代背景が、自分とオーバーラップして、「あの時の時代の空気の匂い」を感じました。
行きます!と言ったものの、「本屋に行く」にしては結構な距離。
でも、誰かに会いに行くと思ったら、なんでもない距離。
「距離」って不思議なものですね。
場所は大変わかりやすく、小さな駅前の二階にある店舗。
周りの店舗も多くないので、「本」ののぼりが目立ちました。
狭く細い階段を上がるとこのような感じ。
荻田さんにもお会いすることができ、お話を聞くより、聞いてもらうことが多い時間となりました。
本の中にいると、つい時間を忘れてしまいます。
店内をぐるぐると何周もして、目についた本、飛び込んできた本を手に取って、あれもこれもとたくさん見ました。
「ああ、来てよかった。」
私はきっと北極にはいかない。(絶対とは言わない。もしかしたらポーンと行ってしまうタイプではあるので)
でも、今回人生で一番北極に近づいたのは確か。
それは、この日、この本屋に行った時でなく、荻田さんに会ったときでなく、『北極男』を読んだ時なのです。本ってすごいなと、1冊1冊読むたびに思うのですが、今回も本当にそう思いました。
そのあと、ここにきて、荻田さんに会ったので、改めてそう思ったのです。
そして、荻田さんは冒険を届けている人だなあと感じました。
「冒険」と「本」
私の中では、いつでも直結できるこの二つ。
その間にいる「研究」
これが、またこの2つの言葉と仲良しの言葉だと思うのです。
私は、自分のことを冒険家だと思っています。
これはずっと。ずっと思っていることです。
読書とはそういうことだと思っています。
そして、探求・研究していくことで、前へ進んでいく。
うまく言葉にしきれないけれど、こういう気持ちを感じてほしいから、司書をやっているし、図書館をやっているし、みんなに本を届けていくことをやっていけたらいいなと思うのです。
ああ、まとまっていないな(笑)
「本は世界の扉」「本は全てにつながっている」
やっぱりここに行きつくのです。
冒険研究所書店の皆様 今回はありがとうございました。
また行きます。