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ネタバレ注!!「クラスメイトの女子、全員好きでした」最終回感想!

中学生が中学生らしい、大人時代も含めて、キャスティングの良さが光ってた今作、「よう話まとめたなあ、凄い!!」という印象でした!ドラマの最終回はちゃんちゃんで終わらせる感が出てくる場合もあるが、最後までこのドラマ全体に通じるペーソスを感じる仕上がり。プロってすごいなあ

この物語の原作は爪切り男さん、メイン脚本は森ハヤシさん。順を追って見に行きましょう。

まずこの物語の核となる「春と群青」をもう一度読み直してみる事から、はじまります。ここで視聴者は「春と群青」どんな話だったかをはじめて聞かされます。なお設定は書いたのは中学生ですが、恥ずかしくて高校生に変えたそうです!

(回想)保険室、女子高生董(すみれ)保健室のカーテンを開ける、上半身裸の男子高校生蒼(あお)、驚く董
蒼「上半身見ただけで、そんなに照れる?」
董「別に照れてないし、保健室でさぼってたの?」
蒼「こう見えてまあまあ重い病気でさ、たぶん半年くらいで死ぬと思う」
董「ごめん」
蒼「嘘」
董「は、信じられない初対面でそんな嘘」
蒼「面白いね君」

ドラマ「クラスメイトの女子、全員好きでした」

このシーン、蒼役の高校生の無駄にいい声とちょいぼんくら演技が光ってます。ぼんくらなんだけど、この後のシーン「好きなんだ…」が、妙な説得感もあり、楽しみな役者さんです。「董」「蒼」難しい漢字を使いたがるのも中学生、椎名林檎さんみたいでかわいいです!

・編集部シーン 何か応募した人ならわかるけど「編集部ってこんな感じなんだあ」と複雑な気分になれます。書く奴も書く奴なら、選ぶ奴も選ぶ奴、同じ穴のむじななんだなあとしみじみ

・以下同窓会シーン「幻滅?お前元々、そんないい奴じゃないだろ」ここで思わず笑っちゃいました!(いい落とし方)
・女性になった大人、杉浦君が、小説家になった枝松をさらっとサポート(アシスト?)するのが、変わった生き方する人同士の「いたわりあい」を感じてよかった
・志村さん(剛力彩芽さん)と枝松シーン どうせ違うでしょ?と思いながら見てますしたが、一瞬「えっ本当?」と思わせる剛力彩芽さんのお芝居、演出うまいし、ちゃんと女優さんの見せ場をつくる脚本が職人技
・なぜタイムカプセルに?「すぐ読まれるのが恥ずかしかったから」ドラマではなぜ?の部分がないがしろにされがちだが、なるほどねえと思える作り、うまい!!
・以下、先生ちらり(田辺桃子さん)~キャラ違う、理想の自分~蒼のモデル~ジャイアントスイング~ファンレター~好きなんだ(ここでバック転の子かと気づいた)~結婚式(土村芳さんっぽい!!)

枝松さんは私には何とも思わないんですか?~片山さん辞める~再びファンレター~私のどこが好きだったのか事細かに~この手紙のような温かみ~資料、説得で猫魔さん、編集長にも見せ場~
・性悪女優~「抱っこしてみます?」シュールながら、1冊の本が生まれるまでの何か?(苦労じゃない何か?)を感じさせる、本のPRにもなってて、うまい!

とまあ、「うまい!」と思うシーン、展開のさせ方のつまった最終回でした。ドラマ全体としては現在と過去(回想、中学生シーン)のバランスを
取るのが難しい作品
だと思いますが、「本当によくまとめたなあ!!」
と感心しました。

あらためてこのどのドラマの魅力
・中学生役者さんの魅力、毎回出てくる中学生役者の魅力が満載、特に大人の物語になるとルックス重視(CMの関係??)なキャスティングになりがちですが、実際には世の中にはいろんな顔の人がいて、ちゃんとそういう人たちの物語を描いた!
・新川優愛さん、枝松大人役の木村昴さんもいいのですが、どちらかと言えば美人扱いされがちな新川優愛さんが「まじめ、適当、でも熱いところは熱い!」普通の人を演じられててよかった。脚本って大切ですね!
・枝松父(皆川猿時さん)むちゃくちゃなんだけど、何か憎めないエキセントリックさはこの人にしか出せない魅力

とここまで書きましたが、皆川さん褒めたら他の人も褒めなきゃ?!ととりとめがなくなりそうなので、「みんなよかったよ!、特に中学生、君たちのおかげでもう一度中学生からやり直したくなりました、非登校だけどな!!(終わり)」


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