こんなのどう?読みたい本のユニークな探し方
読書家の皆さんに質問です。
読みたい本はどうやって探していますか?
XのようなSNSで読書用のアカウントを作って、
FFさんと情報交換したりポストを見たりして、
面白そうな本を見つけていますか?
好きな作家の作品を片っ端から読んでいきますか?
映画やドラマ化された作品を読んでいきますか?
今回の記事ではこれまでと一風変わった、
「読みたい本の探し方」
を提案したいと思います。
読みたくなる本の要素はなんでしょう。
ストーリーの面白さ、登場人物のキャラクター、
物語の舞台設定、タイトル、
文章の読みやすさ・・・。
挙げていけばキリがありません。
では、こんな要素はどうでしょう?
それはズバリ、興味を引く「書き出し」です。
今回の記事は、
気になる「書き出し」を紹介しつつ、
試しに「書き出し」に惹かれた本を
読むのはどうですか?
と提案してみるものです。
恐らく知らない人はいないでしょう。
夏目漱石『吾輩は猫である』の「書き出し」を。
空で言える人は多いのではないでしょうか?
「吾輩は猫である。名前はまだない。」
情報過多の時代にあっても、
この「書き出し」は強烈なインパクトです。
一度見聞きすると、なかなか忘れられません。
そうそう、こんな「書き出し」もありました。
「怖いわ・・・・・・」
こちらは渡辺淳一の『失楽園』です。
え?え?
一体何がそんなに怖いの?
幽霊?それともストーカー??
気になって急いで読み進めたくなりそうです。
さあ、どんどんいきましょう。
こんなのもありますよ。
「ミシンは正直である。」
えっ?ミシンは正直ってなんのこと??
意味分かんないんだけど。
って思いませんか?
こちらは向田邦子の『隣の女』でした。
最後にもう一つくらい例を出しますね。
「私、音楽が聞こえないんです。」
三島由紀夫の『音楽』の「書き出し」です。
音楽が聞こえないのに、『音楽』というタイトルを、
これからどう回収していくのか気になります。
ここまでいくつかの作品の
「書き出し」を紹介してきました。
気になる「書き出し」はありましたか?
まだという方向けに、
興味を惹かれる「書き出し」を
見つける方法をお伝えしますね。
「本の書き出し」
というサイトをご存知でしょうか?
今回紹介したいくつかの小説の「書き出し」は、
実はすべてそのサイトで調査したものです。
サイトには、たくさんの興味深い「書き出し」が
ズラリと列挙されています。
そして気になる本があれば、
通販サイトに直接飛んで
購入できるようになっています。
「書き出し」から作品を探す、
未体験の方には新感覚かもしれません。
興味のある方は覗いてみてくださいね。
サイトURL:
http://kakidashi.com/
では最後に、
僕の好きな小説の「書き出し」を書いて
締めたいと思います。
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
宮島未奈著 『成瀬は天下を取りにいく』より
お付き合いくださり、ありがとうございました。
これからも応援していただけると嬉しいです。
ではまた、次の記事でお会いしましょう。