伊豆の踊子
川端康成 28歳。小説家。
1968年、69歳でノーベル文学賞を受賞。72歳で自死。
3歳で父、4歳で母、8歳で祖母、11歳で姉、そして16歳のときに最後の身内の祖父が亡くなる。その後、伯父の家にひきとられるが最終的には寄宿舎へ移る。
・・・
20代のときに執筆した短編の作品集。線の細いイラスト、赤と白の表紙でやさしい仕上がりになっています。
装丁は吉田謙吉。口絵は、吉田自身が川端の宿泊先に訪れた際にスケッチしたもの。
・吊り橋の様子
・筧の水はね
・部屋の欄間
・浴室の様子(歯ブラシ、櫛など)
・・・
「伊豆の踊子」は著者自身が伊豆に旅したときの体験をもとに書かれています。また、子どもの頃の体験を想像させる「孤児の感情」「葬式の名人」「16歳の日記」も見られますね…
・・・
著作者 川端康成
発行所 金星堂
価 格 1円50銭
・・・
◎「16歳の日記」盲目になった祖父との生活日記。まさにヤングケアラーだった康成。ほか、若い頃の短編集。
◎旧制中学の寄宿舎での話。後輩との少年愛を綴っています。