機械
横光利一 33歳。
明治から続いていた文学に新風をということで登場してきたのが「新感覚派」、モダニズム文学。1924年の関東大震災後、川端康成などとともに「文芸時代」という雑誌を創刊(1927年に閉刊)。
本のサイズが大きい!というのが第一印象です。(比べる対象がなくてsorry)
佐野繁次郎 装幀
句読点が少なく機械のような文体。複雑な人間心理を描いている。
著作者 横光利一
発行所 白水社
戦後、文壇の戦犯となってしまった横光利一。そんな状況下でも検閲を経て『旅愁』という本を出版。2年後に49歳で亡くなります。
「機械」は40ページほどの短編。いま読んでいるのですが、人の心理をものすごく掘り下げていて「ここまであれこれと分析する?」という驚き。そうなのか、そういう風にとらえるんだと新たな発見があったりしてなかなか興味深い・・☺︎