盲目物語
谷崎潤一郎 46歳。
1923年の関東大震災後、38歳で関西へ移住。上方の商人文化や古典美に親しむようになる。
神戸・岡本での豪遊生活で金欠となり、高野山の宿坊「龍泉院」へ一時住まいを移す☄︎☄︎☄︎
そこ(高野山)で、書かれたのが「盲目物語」。織田信長の妹お市、遺児お茶々(淀君)の悲しい話。そばで仕えていた三味線引きの盲人によって語られています。
著者 谷崎潤一郎
発行所 中央公論社
ほか、「吉野葛」も収録。大阪の商家を継いだ友人が幼少時に死別した母を探すために奈良の吉野へ向かう。その先で吉野の歴史や風物についても知るというストーリー。ふしぎな旅行エッセイのようで観光に行きたくなりました。